原口さんによると、ヤギがレンタルされるようになった大きな理由としてあげられるのが「耕作放棄地」の問題。耕作放棄地とは高齢化や過疎化による人手不足などで1年以上作物が栽培されず、今後数年の間に再び耕作する考えのない農地の事です。
除草能力が高く、伸び放題の草も勝手に食べてくれるヤギは、荒れた耕作放棄地にとって救世主になっているそうです。

実は 原口さんも、荒れた農地の草を食べてもらう目的でヤギを飼い始めました。しかし、繁殖し数が増えすぎてしまい、知り合いに相談しヤギの貸し出しサービスを始めることに。
ヤギを借りる目的の中には耕作放棄地の除草だけでなく、庭などの手入れや「かわいいから借りる」という方もいらっしゃるんだとか。

ちなみに、農家の方だけでなく、一般の方も気軽にレンタルOK。
しかし、2021年4月現在、予約がすべて埋まっており予約が取れない状態との事。

実際にレンタル先でヤギはどのように過ごしているのか。原口さんにご紹介いただき、鹿島市の森山さんを訪ねました。

お祖母様が畑として使っていた土地が、お祖母様が亡くなった後、使わなくなり荒れ果てて困っていたという森山さん。ヤギのレンタル情報を得た森山さんは、さっそく孫六ファームへ。ヤギを見た瞬間一目ぼれしレンタルを決断しました。
暖かくなった頃に伸び始めた草が、4月にヤギが入ってくると、1週間程度で減少したそうです。

今では近所のお子さんも遊びに来て、ヤギと遊んでいるようです。
レンタル期間は2021年の10月までですが、「このままだと、ずっと手放したくないかも…」と話す森山さん。すっかりヤギさんたちに心奪われているようです。

まず、レンタル先にヤギを提供。代わりにヤギさんの仕事ぶりなどの情報を提供してもらいます。レンタル料としてヤギを借りる方は1日100円程度を支払います。
只、レンタル料100円では賄いきれない為、資金にはクラウドファンディングが活用されています。
オーナーになる方は一律3万円のオーナー料を支払います。オーナー料はヤギの飼育費用やファーム孫六の運営資金に充てられます。オーナーになった特典として、孫六ファームから武雄市若木町の特産品の返礼品が送られたり、ヤギの名前が付けられる命名権が与えられるそうです。

迷っている方へ、一週間の無料お試し貸し出しが可能です。
ただ、2021年4月現在は予約がいっぱいの為レンタルについては、またヤギが増えるなどしたら再開するそうです。

詳しくは「孫六ファーム」までお尋ねください。 　
電話番号：090-7471-8680
※見学だけでもOK!ただし、連絡必須