障がい者が作詞・作曲する NPO法人「キャンバス」が"佐賀"でスタート!
難病を抱えて、歩くことができない…そんな中、作詞・作曲をどうやって?
ご紹介するのは、作詞・作曲を行う
NPO法人キャンバスの堀江半蔵さん(53)
35歳の時、ギックリ腰のような痛みがあり、そのうち背骨全部が痛くなってしまい、指定難病を発症。
福岡でサラリーマンをしていましたが、退職し帰佐。
現在は電動車いすでの生活を送りながら、ほぼ毎日ホームヘルパーなどに介助。
現在、3つの指定難病を発症し、入浴も1人ではできない状況です。
以前、20歳過ぎくらいの時、博多で少し弾き語りなどをやっていたそうですが、作詞・作曲の経験はありませんでした。
たまたま見ていた動画サイトで曲を作りながら配信する方がいて、それを模写しながら作詞・作曲を始めたそうです。
当時、どんな曲を作っていたのか… 聞いてみると…?
Lovers at Night Sky
作詞・作曲:HANZO(堀江半蔵)
とってもノリがいい音楽!!!
「90年代くらいが青春期だったので、小室哲哉さんとかああいうのが好きで」と仰っていました。
これまでに100曲ほど作ってきたそうです。
曲づくりはどうやっている?実際に作業の様子を見せてもらいました
- 歌詞は、音階の部分に歌詞を打ち込むことで機械の声が出るようになる
音階に合わせて、入れ込んだ歌詞が、線引きした長さに合わせて歌ってくれます。
こうやって、パソコンのアプリを使って曲作りをしています。まさに自由自在ですね!
さらに、別のアプリでピアノやドラムの楽器の音も1つ1つ自分で入れていき、1つの曲が完成します。
1曲つくるには、大変なものでは3か月くらいかかるそうです。
さが桜マラソン公式応援ソング 「桜並木」
作詞・作曲 : 堀江半蔵
曲作りを続けていくと、さが桜マラソンのテーマソングを作るなど、依頼を受けることが徐々に増えていきました。
立ち上げのキッカケは?
家の中で障がいを抱えながら音楽をされている方って他にも全国にいるんじゃないかと思って、ハローワークで募集をかけたら10数名の応募がありました。
全国から3人の障がい者スタッフを雇い、曲を制作。スタッフとはチャットのみでやりとりしています。
多くの人の手を借り、これまでに6枚のCDをリリースしました。
2021年11月に新しいグループも設立していました。
「キャンバス」とは別に堀江さん自身の趣味のグループとして「三日月工房」という演歌と昭和歌謡だけ作るグループを設立。
コロナでカラオケ喫茶などが閉店してしまい、カラオケ好きの父親から「曲が作れるじゃないか!」と言われ、曲を作るようになりました。
思い出の愛しき奏/希望彰
作詞・作曲:三日月工房
こうして立ち上げた三日月工房から、昭和歌謡が作られ、リリースされました。
NPO法人や三日月工房を立ち上げ、今後堀江さんが目指すものとは?
堀江さんは「音楽を通して、皆様に幸せをお届けする、活動団体にしたい」と仰っていました。
【2022年3月15日放送 かちかちPress これって、ニューっす!より】