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2022.05.09

鹿島を代表する"郷土玩具" 「のごみ人形工房」

鹿島市の能古見地区にある のごみ人形工房
こちらでは、鹿島を代表する郷土玩具を作っています。
のごみ人形

終戦時の混乱の中、楽しさと潤いを求めて創られた郷土玩具。うさぎ・羊・稲荷駒の図案は年賀切手にもなりました。

メインになるのは十二支
この寅は、不満を大きな口を開けて払い飛ばす、ということでデザインされました。

こちらは鈴になっていて、揺らすと音が鳴ります。
鈴の音色で清めることで、開運や魔除けになるそうです。

その他にも、七福神など様々なデザインがあります。

次は制作場へ

来年の干支、うさぎを作っています。
毎年、手作業で7000個作っているそうです!
うさぎの型取りをしているところでは、うさぎの型に…

中に土を入れて、土で作った玉を窪みに入れることで鈴となり、音が鳴るようになります。

20~30分おいてから型をはずすと、キレイなウサギの形ができあがります。

のごみ人形だけではなく、染め物も

染織資料室へ
木を使った「木版摺更紗(もくはんずりさらさ)」
更紗(さらさ)

インド発祥で、日本にも伝わり、全国各地に特有の更紗が残っています。佐賀の更紗は鍋島更紗と呼ばれています。鈴田照次氏が一度途絶えた鍋島更紗の研究をして、木版摺更紗を作りあげた。

木版摺更紗着物 松の花文

鈴田照次作(1978年)

鍋島更紗は、「木版」と「型紙」の2種類を使って染める技法により染色されます。
木版(地型)を繰り返し、ずっと打っていくので、とても時間がかかります。

線は炭を使って「版」で。色は「型紙」色ごとに使って塗られています。

木版(上型)にある複数の点が、木版摺更紗の赤い点のアクセントとして使われています。

こちらは、鈴田滋人さん作
鈴田滋人さんは、木版摺更紗の重要無形文化財保持者(人間国宝)として2008年に認定されました。

のごみ人形工房・染織資料室

営業 8:00~17:00
定休日 土日祝※電話で予約いただければ対応可
問い合わせ 0954-63-4085

【2022年5月4日放送 かちかちPress 波田陽区のさがんまち珍道中より】
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