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2022.07.11

普段の生活から気をつけて!水分補給と胃腸の関係

梅雨が明けて夏本番の今、最も注意すべきなのは熱中症


熱中症は最悪の場合、死に至りますので重要視しない医師はいません!
そこで大切になってくるのが、ご存じの通り水分補給。
しかし、水分補給もやり方を間違えると、胃腸の調子を崩す要因になってしまうんです。
医師のお話を聞いてみると、飲み物を飲む上でわかっていたつもりでも、意識が薄かった部分がたくさんありました。

服巻胃腸科内科 院長 服巻勝正さん

今回は佐賀市の服巻胃腸科内科の院長 服巻勝正さんにご協力いただきました。


水分の摂り方で胃腸の調子を崩すことがある

冷たさで、胃腸が鋭敏に反応します。
一度にたくさん摂らずに、小分けにして飲む方が吸収が良いです。
一度にあまり冷たいものを摂ると下痢を引き起こします。

一度に飲む量はコップ1杯までが目安

水分の摂取量は人それぞれのところがありますが、一度に飲む量はコップ1杯までが目安です。

常温・温かいものを飲む

のどの渇きがおさまったら、冷たいものばかりではなく、常温・温かいものを飲むと胃腸にも良いです。

なぜ冷たい飲み物は良くない?

冷たいものを飲み過ぎると、胃腸の循環が悪くなります。胃腸の血管が収縮して血流が悪くなると、いろいろな弊害が起きてきます。

胃腸と冷たいものの関係

胃腸を冷やす→働きがにぶくなる→消化・吸収が悪くなるにつながる

飲み物の衛生状態にも注意

ペットボトルの飲みかけで食中毒の原因に…

夏の時期は菌が繁殖しやすく、ペットボトルの飲料を飲みかけで、そのままにすると食中毒の原因にもなります。

飲みかけを放置して再び飲むのは良くない

人が一度口を付けたものは、菌がかなり増殖しています。
菌は夏の暑さが大好きなので増殖が速いです。
増殖した菌から食中毒に至ることも多いです。

飲みかけのペットボトルの菌数変化

「飲みかけのペットボトル」の話がありましたが、こんなデータがありました。

ミネラルウォーターの500ミリペットボトルで行った調査ですが、飲んだ直後から口腔内の菌は必ずペットボトルの飲料に入り混みます。
それだけなら、衛生状態に問題ないのですが、常温を想定した25℃で保温すると、ぐんぐん数値が上がっていきます。
2日間で菌の数は2000倍近く増殖

今からはもっと暑くなります。
ペットボトル内の飲み物は菌にとってさらに心地がいい場所になり、増えやすい状況になります。
短時間で飲み切るなど、ご注意ください!


さらに、熱中症になってからも注意したい症状があるんです。

熱中症で下痢になることも

熱中症は体がカラカラになる感じで下痢はしないように思うのですが、熱中症で体の循環が悪くなり、胃腸の働きもにぶくなるため熱中症で体内の機能が低下して下痢をすることがあるんです。
この下痢を単なる「胃腸を壊した」と思って、さらに水分を避けたりすると、大変なことになってしまいます。
ぜひ、熱中症の症状で「下痢することもある」と頭の片隅に置いてもらって、水分補給をしっかりしてもらいたいと思います。


水分補給のヘルシーヒント
  • 一度に多く・冷たいのは×
    目安は一度にコップ1杯、何事も「こまめ」が大事

  • 飲み物の衛生状態にも注意
    ペットボトルの飲みかけの長時間放置は避けましょう

  • 熱中症が原因で下痢することも
    熱中症の症状に下痢があることも知っておいてください

【2022年7月6日 かちかちPress いきいきヘルシーヒントより】
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