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鶴丸 英樹のブログ記事
平成の三四郎
今から30年前の1992年7月31日。
佐賀県出身の柔道家 古賀稔彦さんがバルセロナ五輪の柔道71kg級で金メダルを獲得しました。
大会直前の現地での練習中に左膝に大けがをし、それでも不屈の精神で優勝を成し遂げたエピソードはあまりにも有名で、今さら説明の必要もないでしょう。
当時、新入社員だった私も、祈るような気持ちで試合を見ながら、興奮・感動したことを覚えています。
その30年後の7月31日に合わせ、佐賀市にあるSAGAプラザ(総合体育館)に「古賀稔彦像」が完成し、ご家族なども出席してのお披露目の式典が行われました。
私も司会として参加しましたが、ゲストとして招かれた古賀さんの後輩で同じくバルセロナ五輪で金メダルを獲得した吉田秀彦さんと対談するコーナーがあり、貴重なお話を聞くことができました。
像は、五輪で金メダルが決まった瞬間の、雄たけびをあげながら拳を握りしめた古賀さんをかたどったもの。
喜びか、安堵か、痛みもあったかもしれません。
いろんな感情が一気に溢れた そんな表情です。
古賀さんには何度か番組でご一緒させていただきましたが、この勝利の瞬間に記憶が無くなり、覚えていないとおっしゃっていました。
あらためて柔道家 古賀稔彦さんが、こんなにも若くして亡くなったことが残念でなりません。
そして、柔道場に足を運ぶ若い選手たちが、古賀さんの像を見ながら大きく飛躍・活躍するのを楽しみにしています。
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