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2022.08.20

夏休みなど 休み明けの不安定な心と向き合い方について

日頃とは違う特別な体験ができる、そして自由な時間が過ごせるというのが「夏休み」の醍醐味かと思うのですが、それがもうすぐ終わる・・というとき、いかがですか。なんだか心が複雑に揺れ動く、という経験はありませんか?
そこで、今回のテーマは「夏休みが終わっちゃう・・不安定な心」

佐賀市の「のぐちクリニック」の心療内科医の野口慶先生にお話をお聞きしました。

夏休みや冬休み、ゴールデンウィークなどの休みあけに不登校になりやすい、というのは医療現場でもよく知られている事実とのことなんです。

この時期、心の中でどのようなことが起こっているのでしょうか。

夏休みあけ 不登校になるのは?

不登校になる原因①

休み中に学校での負担を自覚してしまう

  1. 休みになり学校から離れる
  2. 抱えていたストレスや疲れに気づく
  3. ストレスや疲れの原因となる学校に行きたくなくなる

不登校になる原因➁

生活リズムを元に戻せない

  1. 学校生活がなくなり生活リズムが崩れる
  2. 崩れた生活リズムが長く続く
  3. リズムを元に戻すことができない
  4. 登校できなくなる
夏休み中の兆候
  • 外出や人と会うことを嫌がる
    体力的・精神的に疲れていて、積極的に活動するエネルギーが残っていない場合がある。
     
  • 家の中でゲームや動画に没頭する
    現実に目を背けたいほどつらいことがあるために、依存してしまっている可能性がある。
夏休み終わり頃の兆候
  • 元気がなくなり表情が暗くなる
  • 口数が少なくなる
  • 食欲がなくなる
  • 頭痛・腹痛・吐き気などを訴える
夏休みあけの異変
  • 生活リズムを戻そうとしない
    学校へ行きたくないという想いの現われの場合がある
  • 家族と話をしたり関わろうとすることがなくなる
    「学校に行かなくてはいけないのは分かっているけれど行きたくない」という葛藤から、自分の想いを家族に話すことが難しくなり、関わろうとしなくなる。

不登校の兆候 どう対応すればよい?

頭痛 腹痛 吐き気などの不調

  1. ストレス反応の可能性
  2. 他の病気が隠れている可能性

まずは医療機関で原因を特定することが非常に重要

例え、そこで身体がどこも悪くないと診断されたとしても

  • 無理に励ます
  • 登校を促す

のは禁物です。

子どもに「なぜ学校に行かないのか」と尋ねても、自分からは中々話してくれないことが多々あります。その際も焦ることなく、子どもの普段の様子を見てください。

気をつけて子どもを見るポイント
  • 無理して登校しようとしていないか
  • 学校生活や日常生活でがんばりすぎていないか
  • つらいことや嫌だと感じていることはないか

 などを中心によく観察してください。

子どもから相談を受けた場合は…?

どんなに些細なことでも耳を傾けて向き合うようにしてください。

不登校の原因やキッカケが少しでも分かれば次の対処が打ちやすくなります。

不登校のサインを見せ始めた子供にコレは逆効果! 
  • 過干渉
  • 無理強い

寧ろプレッシャーを強く感じて学校に行きづらくなってしまいます。

生活リズムの崩れが原因の場合

叱る、無理な矯正もいけません。

ゆったりと見守ることが大切です。

「学校を休みたい」と言ってきたら休ませてあげる

子どもが必至な思いで伝えた自分の気持ちを保護者が受け取ってくれたと感じてくれただけで子どもが安心すると思います。或いは、夏休み明けでまだ心の準備ができていない、もう少し時間が欲しいという思いから休みたいという事があるかと思います。

数日休むと学校に行ける可能性もあるので少し待ってあげるのが重要


休み明け不安定な心のヘルシーヒント
  • 子どもの様子を注意して見る
    ・無理して登校しようとしていないか
    ・学校生活や日常生活でがんばりすぎていないか
    ・つらいことや嫌だと感じていることはないか

  • 過度な干渉や無理強いは逆効果

  • 子どもの声を受け止め、ゆったりと見守る
    ・子どもがやっとの思いで伝えた気持ちに寄り添う

【2022年8月17日 かちかちPress いきいきヘルシーヒントより】
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