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2022.09.29

大町町ご自慢の最新機器を使った農家さんへ!そこには驚きの秘密が

今回、大町町ご自慢の最新機器を使った農家さんをご紹介!

農家の鵜池さん

こちらのハウスはビニールハウスではなく、硬質フィルムのハウス!
スマホの保護カバーであるフィルムに近い素材を使っています。

この大きなタンクは、貯水タンク

井戸から水をくみ上げてろ過した綺麗な水を80トン貯められるタンクなんです。

 

こちらの農家さんのシステムは、ヨーロッパから来ているそうです。そんな設備がある中で、何の栽培をしているのかハウスの中を見せていただくことに!

植物はあるのに…土がない!!

ドアを開けてみると、とても広々としたハウスですが…土がありません!

そんな土がない環境で育てているのが「キュウリ」

なぜ土が無くてもキュウリが育つのでしょうか?

その秘密は、「ロックウール」という人造鉱物繊維で、通気性や保水性に優れており、触ってみると柔らかく、土の代わりになります。

植物が必要な成分や肥料を調合してずっと流しています。根っこの環境をコントロールしやすく、土だと肥料を与えたときに植物がどれくらい肥料を吸ったか見ることが出来ませんが、ロックウールだと肥料を与えて出てきた余りの液を回収することで、どの栄養を吸っているかわかります。

ロックウールの影響は他にも…!

キュウリはずっと伸びていくため、伸びたら下げるようにしていきます。すると長さは15mほどに!

これもロックウールの影響だと考えられるそうです。

生産量も年間230トンを目標にしています。
土で育てるより1.5倍くらい取れる可能性もあるんだそうです。

キュウリをいただいてみることに!

味が濃く、水分が多いキュウリ。
土よりもロックウールのほうが水分を吸い上げやすいと言われているため、若干それが関係しているそうです。

なぜ最新キュウリ栽培が始まったのか

鵜池さん「家族だけでキュウリをやっていましたが、水害の関係で中断せざるえなかった。結婚して子どもが生まれてきたら自分の時間を作りたいなと思って、パートさんを雇うしかないなと。パートさんを雇うためには大規模にしないといけない。大規模にしたら自分の管理にも限界がある。できるだけ管理をしやすい状態の方が良いなと思って今の形のキュウリ栽培を始めました。こういうやり方をさせてもらえているのも、今までの先輩達からの知恵を教わってきて、自分が勉強させてきてもらってきた流れで、タイミング的にたまたまこういうチャンスが巡り合わさってチャレンジさせてもらっているという感じです。もっといろんな人に農業に興味を持ってもらって、店に並んでいるキュウリも少し高くても手に取ってもらえるようになってもらえたらなと思います」

【2022年9月28日放送 かちかちPress 波田陽区のさがんまち珍道中より】
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