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スポット

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2022.10.06

唯一無二の技術!?"ろうけつ染め"「皮工芸オオツボ」

江北駅から徒歩一分のところにある「皮工芸オオツボ」
外見はこのように、看板もなにもありません。
こちらでは牛の皮を使った「皮工芸」をしています。
牛の皮の触り心地は、しっとりで滑らかです。
これをろうけつ染めして作品を作っています。
ろうけつ染め

蝋で防染して模様を表す染めの技法。

ろうけつ染めをしたあとの模様がこちらです。
亀裂は手で入れています。そのため同じデザインでも、中の割れ目はひとつひとつ違います。
このように、ろうけつ染めした牛革が財布やバッグになります。
もともとは皮ですが蝋を白い部分のように塗っていきます。蝋を塗った部分には染料が届かないため、模様をつけたうえで蝋を後で剥がすと茶色い部分がでてきます。
ただ、店主は蝋を手で割るため、このような鱗のような模様が出来てとてもおしゃれな財布になっています。
長財布 18000円

もともとは牛革なのでしっとりしていて気持ちがいい肌触りです。
着物にも合います。

折財布 8000円
バッグ

重さは500gほどで、軽いです。
こちらも着物に合います。

お値段は38,500円です。
15年ほど前から値段は変えていないそうです。

皮工芸を体験

デザインから店主がしています。
まず刻印で打って、その後筆で書いているそうです。
これが刻印です。
刻印を使うことで立体的に仕上がります。
牛革を湿らせてから刻印を金づちのようなもので叩いて模様をいれています。
綺麗に模様が入っています。
波田陽区さんが体験してみましたが、全体てきに薄くなっています。
一回打つだけでも、金づちを刻印に正確に当てないと模様が綺麗に入りません。

なぜ独特なろうけつ染めが生まれたのか

店主に師匠はいらっしゃらないそうで、全て独学で学ばれたそうです。

手で蝋を割ろうとした発想はどこから?

ヒビは手で入れる以外に方法がなかったから。ヒビを入れるとデザインが出てくるから。とのことです。


職人の技術が詰まった作品の数々。
これからも、たくさんの作品を作っていただき、その技術を全国へ発信していただきたいですね。

皮工芸 オオツボ

江北町山口1522-1

「皮工芸オオツボ」では実際に作品を見ることもでき、購入もできます。
江北駅から徒歩1分。気になる方は足を運んでみてはいかがでしょうか。

【2022年10月5日放送 かちかちPress 波田陽区のさがんまち珍道中より】
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