アナウンサー
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波佐間 崇晃のブログ記事
激闘の果てに
11月13日、嬉野市社会文化会館リバティにて、春高バレー佐賀県大会決勝が行われました。
解説はアトランタ五輪ビーチバレー日本代表の高尾和行さん。
実況は男子決勝(佐賀学園-佐賀工業)が川野アナ。女子決勝(佐賀学園-佐賀清和)が私です!
試合は男女ともに佐賀学園が優勝。男子は5年連続8回目。女子は初優勝でした。
(男子はセットカウント3-1、女子はセットカウント3-0)
ここで担当させていただいた女子の試合のお話を少し。
第3セット。チャンピオンシップポイント(優勝まであと1点となる24点目)を灯したのは佐賀学園でした。
その時佐賀清和は20点。劣勢で後がない状況です。
しかし春高県大会2連覇中の清和は、そこから驚異の追い上げを見せます!
3年生の小林や池田にボールを集め、連続ポイントでなんと24-24に。息をする暇もないとはこのことでした。
デュース突入後も両者譲らず。
コート上の12人のぶつかり合いは多くのバレーボールファンの胸を打ったと思います。
「最後に勝敗を分けるのは勝利への執念」という表現を実況ではしばしば使いますが、
私にはこの両チームの執念に差がある様には見えませんでした。
エースが決めれば相手のエースが取り返す。3年生が及ばなければ1年生がカバーする。
「いつまでも見ていたい」と思うような素晴らしい試合でした。(当の選手は大変だと思います)
熱戦に終止符を打ったのは佐賀学園のOH町田。町田は利き手の怪我を押しての志願の出場でした。
最終的なスコアは33-31でした。
創部以来の悲願だった初優勝を成し遂げた佐賀学園、そして大会3連覇はなりませんでしたが、最後の最後まで戦い抜いた佐賀清和。
両チームの素晴らしいプレーに心から感動しました。選手たちには心からお礼を言いたいです。
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