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2022.11.28

九州で唯一のアンテナメーカー!木のぬくもりがある工場「サガ電子工業 株式会社」

昭和40年創業 佐賀市久保泉町にある「サガ電子工業株式会社」
サガ電子工業

アマチュア無線や、テレビ中継などで使われる通信に必要なアンテナの九州唯一のメーカー。
年間約5万台のアンテナを製造。

アンテナや、アマチュア無線は言葉で聞くと難しそうなイメージがありますが、みなさんの生活に密接にサガ電子工業のアンテナが使われています。

アンテナ工場に潜入!

建物は素敵な古民家風です!老舗の醤油屋さんみたいな雰囲気があります。
武雄の酒造を移築しました。

佐賀市の景観賞も受賞しています。
移築する前はボロボロで、こんなのどうするの。という感じだったそうですが、今は綺麗にされています。
SDGs 8. 働きがいも経済成長も

木のぬくもり溢れる環境で落ち着いた仕事環境を提供しています。

木造建築の工場には理由があります。
それは、「電波を通すため」。コンクリートや鉄骨は電波を弾くため、木造のほうがアンテナを評価しやすいんだそうです。

ここにあるのは全てアンテナです。
様々なところで、様々な使い方をしています。周波数も様々です。

こちらのアンテナは「航空無線のアマチュア無線」です。
144MHz帯に使います。
こちらは「携帯電話用のアンテナ」です。

こちらは「地震測定機用のアンテナ」です。
揺れた情報などの地震情報を携帯電話の電波網を使って送っています。

アンテナの存在にほとんどの人が気付いていません。私たちの生活にアンテナは隠れ潜んでいます。


部品の作成

アンテナの部品はほぼ手作りだそうです。

組み立て

部品の組み立てが終わったら重要な工程があるということで外に出て見せてもうらことに。
こちらが完成一歩手前の状態だそうです。
これからチューニングをします。

チューニング

無線機と受信機の周波数を合わせる作業。

周波数を上げるためにはアンテナを短くするそうです。長くするイメージがありますが、短くすると周波数が上がり、長くすると周波数が下がるそうです。
ギターで例えると弦の長さを短くすると音が高くなる原理と同じだそうです。
携帯電話で使っている5Gの電波はもっと短い波長のものを使うので緻密な作業になってきています。

アンテナはどこから一番多く電波が出ていると思いますか?上の部分からと思われるかたが多いかもしれませがなんと、真ん中から電波が出ています。

手作業のほうがチューニングなどで、正確により電波を捉えることができるそうです。
大量生産などをしてしまうと、どうしても正確性というものが損なわれてしまいます。
繊細なカッティングをしていく作業で、アンテナとしての役割が素晴らしいものになっていくということです。

社長さんは、佐賀で技術を磨き、日本のより良い製品を長く作っていきたい。とおっしゃっていました。
【2022年11月24日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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