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2023.02.18

オーダーメイドのパッケージメーカー「株式会社ジェイ・テック」

株式会社ジェイ・テック

唐津市にあるジェイ・テック

おせちの重箱やギフト用のパッケージなど、様々な「箱」を製造しています。

創業は1967年。

当時は木箱のメーカーでしたが、お客さんの要望がきっかけで25年ほど前から紙製パッケージの製造もされるようになりました。

Q.色も形も様々で色々なパッケージを製造されているんですね

営業部 中山さん「当社は、オーダーメイドのパッケージメーカーでして、お客様のニーズに合わせ設計・製造を行っています」

お客さんの要望があれば、ロゴなどの印刷も工場で行っているそうです。

なんと、去年の製造数は約600万個!

現在はそのほとんどが紙製なんです。

それではパーツづくりから見ていきましょう!

紙製パッケージの製造現場に潜入!

板紙

普通の紙では強度がないので、板紙と呼ばれるものを使用しています。板紙は、芯材に紙を貼り合わせ強化したものです。

取材当時は、バレンタインデーやホワイトデー用のお菓子箱を作っていました。

芯材

牛乳パックの再生紙などを芯材に使っています。

強度がある板紙で、木箱のような重厚感を作ることができます。

板紙をパーツごとに切り分ける

まずは板紙をパーツごとに切り分けます!

板紙の中には不要なパーツ、必要なパーツというのがあります。

それを一度に切り分けサイズを調整しているんです!

フレーム

先ほどの工程で出来たフレームといわれる、パッケージの本体部分になるパーツにV字の溝を掘っていきます。

Vカット製法

ジェイ・テック最大の特徴はこのVカット製法と言われるもので、板紙にV字の溝を掘って加工することで、美しさ・強度・重厚感をアップします!

より美しい仕上がりでお菓子などの商品に付加価値を付けることができます。

Vカットの位置は1ミリ単位で調整可能!

中に入れる物のサイズに合わせて細かく調整できます。

V字の溝の役割は「折る」だけではないんです!

例えば、矢印が指すこちらのV字の溝。
これはパーツを差し込むためのものなんです。

このように側面となるパーツを差し込み、溝の部分で折って箱の形をつくるんです!

断裁機でパーツの最終調整(余分な部分などをカット)

まずは板紙をセット!
このとき少しでもずれてしまうと、仕上がりに大きな影響が出るためとても集中力が必要なんです。

2ミリの厚さの紙を一度に30枚もカットできるこちらの断裁機。
綺麗にカットするため、刃の下ろし方が工夫されています!

斜めに下ろして断裁!

まっすぐ下ろしてしまうと一点に圧力がかかり、板紙がずれてしまうため、刃を斜めに下ろすことで圧力を逃しているんです!

 

こうしてできたパーツは組み立て工程へ移っていきます。

組み立て工程へ

組み立て工程では、フレームの溝にのりを入れて、パーツを差し込んでいきます。

その際、いちばん気を付けていることは、のりの量なんです!
のりの量が多すぎると、はみ出しなどで美しさに影響が出てしまいます。

のりのはみ出しは 1.5ミリ以内!

細かい気遣いが必要な工程で、職人さんの腕にかかっています!

組み立てられたパッケージはしっかり検品を受け、安全に発送されます。

完成品

こちらが完成品!

どこを見ても本当に美しいです。

営業部 中山さん「我々はお客様の声を大切にしています。品質もそうですし、安心安全にお使いいただけるようなパッケージの製造を、常日頃念頭に置きながら設計から製造まで毎日努力しておりますので、それが反映しているような商品として見ていただけるかなと思っております」

【2023年2月16日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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