明治15年に唐津市で醤油の醸造所として創業した宮島醤油株式会社

醤油づくりをベースに、粉末ソース・麺つゆ・ドレッシングなど約3000種類の商品を製造しています。

今回は、製造から40年変わらず人気の「焼肉たれじまん(甘口)」をご紹介します。

「焼肉たれじまん(甘口)」の製造工場に潜入！

ここは"粉末計量室"です。

従業員さんがいろいろな種類の粉末を計量している場所です。

"焼肉のタレ"に限らず、いろいろな加工食品などに使用する粉末は、すべてここで計量されます。

粉末 液体原料含め、
約3000種類の原料を扱っています。

ここにあるのは、「焼肉たれじまん」の1000ℓの原料です。27種類の原料を使用して"味にコクや深み"を出しています。

みそは本社から持ってきた「宮島醬油のみそ」です。原料として使っています。

こちらは粉末の原料です。香辛料などいろいろなものが使用されています。

1. 原料の投入

こちらが、焼肉たれじまんを1000リットル作る細長のかまです。

まずは、製品にとろみをつけるため増粘剤を入れます。
お肉にたれをからめる重要な役割を持ちます。(主にでんぷん)

増粘剤は、そのまま投入してしまうと水分を直接含み、ダマになってしまいます。
そのため均等に混ぜるために"調味料と混ぜ合わせてから投入します"。他の調味料と分散することで増粘剤の水分の含みを遅らせます。

増粘剤の投入

全体にいきわたる ように入れていきます。
一度ダマになると戻らないので、1番重要なポイントだそうです。

他の原料を投入

増粘剤を入れて"とろみ"がついたら、この工程に入ります。

90℃になったらでんぷんを投入します。高温ででんぷんを入れることによって、さらに粘性が増します。

98℃になったらごま油 うまみ成分を投入

温度は98℃と決まっています。

まさに焼肉のたれになっています。

いろいろなものが混ざって「コク 味わい」につながっているのがわかります。

野菜や果物、ピーナッツバターも入っているそうです。

焼肉たれじまんシリーズは、10年間の売り上げ本数は約200万本です。(2023年現在)

今回工場を案内してくださった、製造課 課長 成瀬さんは「これまで佐賀県の食材を使った、醤油・みそなど商品を作ってきました。これからも佐賀の食の魅力を発信し続ける企業を目指していきたい」と仰っていました。