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2023.03.23

技法にひとめぼれ!アメリカから多久市にやってきた作家が作る唐津焼「五反林窯」

五反林窯(ごたんばやしかま)

多久市多久町2048-1

入り口に向かうと、不気味なオブジェが・・・

大きな甕に張られた水に浮かんでいる人形・・・。

頭にブロックが当たっており、ブロックには「ありゃー」との文字が。

本当に工房があるのか不安になりつつも、敷地内に入ると薪がいっぱい!

窯がありました。
工房の中に入ると、窯元さん独特の雰囲気があります。

2階がギャラリーとなっており、沢山の陶器が置いてあります。

落ち着きのある上品な作品がたくさんあり、畳の空間にマッチしています。

マイケル・マルティノさん

こちらの工房で作品を作っているのが、マイケル・マルティノさん。
ご出身はアメリカのニューメキシコ州。

初めて日本に来たのが1990年。
20歳前後の時に空手をするために日本に来ました。
それからしばらくは空手をされていたそうです。

陶芸との出会いは…?

マイケルさん「唐津の工房を見学したら、『水差し』を作っているところが見えました」

唐津焼伝統技法「叩き」

マイケルさん「『叩き』技法は、唐津独特の技法。それに驚いて、こんな作り方があるのかと一目ぼれして、これをやりたいと思いました」

叩きの特徴とは

こんなに大きなサイズなのに、軽いということ。

叩きの技法で、丸み・やわらかさが出るようになります。

特別に「叩き」を見せていただきました。

叩きの工程

作業をしている時、マイケルさんはいつも音楽を聞きながら作業をされているそうです。

まずは土台を作っていきます。

粘土をひも状にしたものを積んでいき、目的の高さまで来ると道具を使い外側を叩いていきます。

叩き終わると、口造りの作業。
積み上げた粘土をどんどん内側へ掘り進めて、口を造っていきました。

この作業が一番緊張するんだとの事です。

仕上げの工程で内側から手で粘土を叩いていきます。ですが、粘土が薄すぎたために粘土が破れてしまいました。

修復も可能ですが、今回はデモンストレーションということで、作品を糸で切っていただき断面を見せててもらいました。

断面がとても薄いです。
この薄さが軽さの秘密なんですね。

マイケルさん「唐津焼の良さを出しながら、自分を出したい。あとは、日本とアメリカで工房を建てたいです」


五反林窯

多久市多久町2048-1

2023年4月29日~5月5日に行われる、「唐津やきもん祭り」にも出店されるということなのでぜひチェックしてみてはいかがでしょうか?

 

【2023年3月22日放送 かちかちPress 波田陽区のさがんまち珍道中より】

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