標高600メートルの脊振高原にある「ミルン脊振牧場」

創業は1988年
こちらの牧場では酪農業を、近くの工場では乳製品の製造を行っています。

こちらの牧場には27頭の牛がいます。

また、良い牛を育てるため生後10か月で一度北海道へ送られます。
北海道で大きく育ってミルン牧場に帰ってくるようになっているそうです。

牛乳（200ml）238円

ミルン牧場の牛乳はさわやかで、すっきりといただけます。

牛乳の美味しさはしっかりありますが、舌に残る乳製品らしさがあまりなく、苦手な方でも飲みやすくなっています。

その美味しさの秘訣は、標高600メートルにあり、平地より涼しい環境だからなんです。

元々乳牛はヨーロッパの平均気温が17℃くらいのところで過ごしています。
ミルン背振牧場は平地より4℃～5℃気温が低いので、牛たちが過ごしやすい環境になっているんです。

おいしい牛乳を出すよう、健康管理を大切にしているミルン牧場。

搾乳時以外は自由に行動しているため、自然に近い環境で牛のストレスが軽減されるそうです！
健康な牛から良い牛乳が出るんです。

ミルン牧場 脊振工場（神埼市）

工場ではこのおいしい牛乳を使ってチーズやヨーグルトなどの乳製品を製造！

生乳を殺菌

まず、このチーズバッドに牧場から生の牛乳を持ってきて殺菌します。

牛乳の殺菌方法

• 高温殺菌　約120℃の高温で数秒で殺菌
• 低温殺菌　約65℃の低温で約30分かけて殺菌

ミルン牧場は昔から「低温殺菌」
時間をかけて殺菌することで牛乳を生に近い状態に保っているんです！

乳酸菌を加える

殺菌が終わったら40℃以下まで冷却し、乳酸菌を加えていきます。
40℃は乳酸菌が働きやすい温度なんです！
乳酸菌無しでは発酵しないんです。

牛乳を固める酵素を加える

その後、牛乳を固めるための酵素を加えると…

15分ほどかけて徐々に固まっていきます。

固まったものを細かくカット

細かくカットすることにより水分が抜けやすくなります。

水分を取り除く

水分は取り除き、何度か反転させてほどよく発酵したら成形の作業に入ります。

薄くカット

こちらを薄くカットしていきます。

熱湯をかける

このままだと成形ができないため、やわらかくするために熱湯をかけます。

よく練ることでなめらかな食感になるんです！

練ったチーズを約100ｇずつに分ける

手早くしないと、だんだん冷えていき固くなってきます。

手でおおよその大きさにちぎって、量が多いときは余分な量を取り除いて分けていきます。

包丁などで切るのではなく、手でちぎることが大事なんです。
手でのばすことでなめらか食感になります！

流水につける

30分ほど水に浸けています。理由は温かいと形が崩れてぺっちゃんこになるから。
ちぎったチーズは丸っこくてきれいな形です♪

モッツァレラは元々イタリアのチーズです。

イタリア語で、モッツァーレにはちぎるという意味があり、この作業が名前の由来となっています。

塩水につける（味付け）

味付けは塩水のみ！素材の味をいかしています。

水を切ったらチーズの完成！

モッツァレラのように熟成しないものをフレッシュチーズというのですが、ミルン牧場では熟成タイプのチーズもあるんです。

熟成庫の室温は約10℃

こちらのチーズの形は先ほどとは違い

製品によって熟成期間が変わっていき、熟成期間が長いほど旨みがアップします！

熟成タイプのチーズは熟成期間中もそのまま置いているわけではなく、チーズを拭くなど、お世話をしているそうです。

モッツァレラ（フレッシュタイプ）

フレッシュチーズですが、とても濃厚です。
塩味がちょうどよいです。
噛みしめるたびに牛乳の濃厚さを感じます。

フレッシュで嫌な癖がなく非常に食べやすいです。

薫る脊振

（セミハードタイプ・熟成期間3カ月以上）

濃厚！先ほどのモッツァレラとは全く違う濃さです。

チーズの味が濃く、ミルキーな甘味が奥底からやってくるような感じです。

モンタージォ大脊振

（セミハードタイプ・熟成期間6ヵ月以上）

先ほどとは見た目はあまり変わりませんが、味は違います。より濃厚で、旨味がぎゅっとしています。

大人なビターなコクが出てきます。
ワインのおつまみにもピッタリです。

• モッツァレラ（フレッシュ）486円
• 薫る脊振（3カ月以上熟成） 702円
• モンタージォ大脊振（6カ月以上熟成）864円

「ミルン牧場鍋島ショップ」

ミルン牧場の牛乳やチーズは佐賀市鍋島町にある「ミルン牧場鍋島ショップ」やミルン牧場のホームページなどで購入いただけます！

牛乳やチーズの他にも、ヨーグルトやアイスクリームなどもあるそうです！