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2023.06.18

神埼市の特産"ヒシ"を使った特産品『ひしぼうろ』 神埼市「大串製菓店」に潜入!

神埼市にある「大串製菓店」
創業1919年。親子三代 100年以上にわたり地元で愛され続けるお店です。
「大串製菓店」ではひしぼうろを作っています。
ひしぼうろは2012年に誕生した看板商品です。
神埼市の特産「ヒシ」を使ったお菓子で、かわいらしい"三日月"の形は「ヒシ」の形でもあります。
ヒシとは

以前は神埼市のクリーク一面に自生していました。
実は茹でると栗のような味わいで、おやつ替わりに親しまれていました。

しかし、ここ数年でクリークに自生するヒシはほとんど見られなくなりました。
現在は、神埼市の農家さんが水田で栽培してヒシを守っています。

神埼市はヒシを特産品として広げる活動を行っています。
地域の盛り上げの一環としてヒシを使ったお菓子作りがスタートしました。

ひしぼうろはヒシの皮を使って作っています。

神埼市はヒシを特産品として広めるために、酒造メーカーと共同でヒシの実を使った菱焼酎を開発しました。それまでは"ヒシの皮は破棄"されていました。

西九州大学でヒシの皮の研究が行われ、ヒシの皮にはポリフェノールが多く含まれることが判明しました。そこで、破棄されていたヒシの皮を活用しようと大串製菓店へオファーがきたそうです。

神埼市・西九州大学・大串製菓店で共同でお菓子を作っていこうとプロジェクトが始まったそうです。

ヒシの皮はかたく、粉砕のやり方や、どんなお菓子に入れるのかなど開発のために試行錯誤しましたがなかなか上手くいかなかったそうです。

最終的に、佐賀の銘菓「丸ぼうろ」に皮を練り込もう!となったそうです。

当初は、丸ぼうろにヒシの皮を練り込んだら簡単にできると思っていたそうです。
しかし、ヒシの皮は"水分を吸収しやすく"、"時間がたつと生地がかたくなった"そうで、そこからも商品開発に苦労してやっと「ひしぼうろ」ができました。

製造現場へ

卵に重曹を加える

膨張効果がある重曹を入れます。

ハチミツ・水飴を加える

保湿のために入れます。

砂糖・薄力粉・中力粉・ブドウ糖を加える

「ブドウ糖」も保湿のために入れているそうです。

ダマにならないようにしっかりふるいます。
ヒシの皮は水分を吸うため、水飴・ハチミツ・ブドウ糖を加えて保湿しましたが、さらにもち粉を入れることで、しっとりモチモチ生地になります。
最後に「ヒシの皮」を粉末にしたものを入れます。

触ってみると、さらさらというか、粒も感じないほどです。

粉砕の細かさも試行錯誤して、口触りが良い微粒子にしています。

粉類を混ぜる
ダマにならないようにしっかり混ぜていきます。
混ぜていくと、色が変わってきて茶色っぽくなってきました。

混ぜ具合は湿度・気温などによって微調整します。
混ぜ具合は全て職人の感覚だそうです。

生地を1日寝かせて 発酵

こちらが寝かせた生地です。
色が濃くなっています。

生地をこねて伸ばす

丸ぼうろの生地と比べると若干硬めです。

ゴマ油とサラダ油でつや出し

焼き上がりのつやを出すための作業です。

丸く型抜き

丸の形の型で、型抜きをします。

丸く型を抜いたものを、生地に戻しました。

最初に抜いた丸い型から少しずらして型を抜くことで三日月型にしています!

このようにきれいな三日月型に型を抜くことができました。
なぜ三日月の型を使わない?

始めは三日月の型で作ったそうです。
しかし、細い端の部分がうまく抜けなかったそうです。

約7分焼く
焼きあがりました。ツヤツヤです。
焼きたてを試食させてもらいました!

香ばしさがあり、生地がふっくらしています。物凄くしっとりしています。

しばらく置き、冷やしたら"ふっくら食感"に変わるそうです。

※特別に試食させてもらっています。


これからも、長く地元で愛されるお菓子にしていきたいと仰っていました。

スタジオで試食しました

ひしぼうろ 97円

ふっくら感もあり、もっちりとしています。

くわびしぼうろ 118円

こちらも、神埼市・西九州大学・大串製菓店の共同開発で作られたお菓子です。
神崎産の"くわの葉"と"ヒシの葉"をブレンドした「くわびし茶」を使ったお菓子です。

ふわふわで、もっちりです。くわの葉の香りもします。


大串製菓店

住所 : 神埼市神埼町本堀2569-3
営業時間 : 8:30~18:30
定休日 : 不定休
TEL : 0952-52-2888
インスタ : ogushiseika_kanzaki
検索 : 大串製菓店

お休みはインスタグラムやホームページで確認してください。

【2023年6月15日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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