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ピックアップ

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2023.09.26

国内シェアNo.1の"樹木粉砕機"を製造!神埼市「株式会社 大橋」

神埼市にある「株式会社 大橋」

こちらの会社では、樹木や竹を粉砕する"樹木粉砕機"を製造しています。
移動式の粉砕機つくっているのは全国に4社ほどありますが、大橋は移動式粉砕機 国内シェアNo.1だそうです。

株式会社 大橋

1988年設立 25年に渡り樹木粉砕機を製造しています。
現在は国内だけでなく、ヨーロッパやアジアにも販路を拡大しています。

強みは製品のラインナップです!
果樹園農家で使う小型の機械から、造園所で使う中型の機械、林業で使う大型の機械など、ニーズに合わせた様々な粉砕機を製造しています!

機械を見せていただきました!

機械の中をあけると、このようになっています。
まず、こちらが"木材の投入口"です。
投入口から入ってきた木材は、"木材を送り込むツメ"で中に送り込みます。
その後、下の刃(受けの刃)と、上から降りてくる上の刃で挟んで粉砕します。
こちらが下の刃です。
こちらが上の刃です。
機械の後ろの方には「エンジン非常停止スイッチ」があります。分かりやすく赤色になっています。
危険が伴う作業などもあるので、安全配慮もしっかりとされています。

実際に粉砕するところを見せていただきました!

簡単に粉々になっています。
太い木でも簡単に!

枝や間伐材はそのままだと廃棄される場合が多いですが、細かくすることで色々な用途が出てきます!

用途1 堆肥

土に混ぜることで栄養のある土になります。
微生物も活発になり、植物が育ちやすい土壌になります。

用途2 敷料

牛舎などに敷くことで排泄物の水分・ニオイを吸収してくれます。

用途3 バイオマス燃料

動植物が持つエネルギーを利用した燃料を使うバイオマス発電に活用しています。

粉砕機の製造現場へ!

部品の溶接

部品の一部は自社製造しています。

自社で部品を作るメリットは?

一番は能力と技術を維持するためです。
新しい部品の制作時のトラブルの際に経験がいかせたそうです。

こちらが自社製造の部品です。
こちらは部品のバランスを計る機械です。現在取り付けられている部品はローターという部品です。
ローター

刃を取り付ける部品。粉砕時は回転します。

左右の重さなどのバランスが取れていないと故障の原因になります。
バランスの計測結果は画面に表示されます。
こちらはバランスが取れていないときの例です。
中央の青の円が基準です。測定結果のピンクのラインが基準を超えていると"NG"と表示されます。
NGの場合は重りでバランスを修正します。
今回は右側に重りを取り付け、再測定します。
再測定をすると"OK"と表示されました。
これで修正完了です。

組み立て工程へ!

本体部分を足回りにつける作業を見せてもらいました。
機械ではなく手作業で行っていました。

その後、投入口、ベルト、配線の作業を終えて試運転に流れます。
試運転
試運転でのチェックポイント1

ローラーの動作確認や正転・逆転の回転の向きも検査します。

チェックポイント2

ベルトに緩みがないか確認します。
ベルトが緩んでいると、粉砕モードを解除してもローラーが回り続けてしまうそうです。

カバーの取り付け

各種の確認作業が完了したらカバーの取り付けをします。

完成しました!

先ほどまで小型機の製造工程をお見せしましたが、中型機・大型機の組み立ても行っています。

こちらが中型機の組み立て現場です。

エンジンだけでこの大きさです!

中型機の粉砕現場を見せていただきました。

スピードも上がり、小型機と比べて迫力が違います。

大型の粉砕機

大橋の最大の粉砕機です。
人が乗って操作します。

この大きさの木も軽々と粉砕します。
複数本を同時に粉砕することも可能で迫力が凄いです!

代表取締役会長「時代に応じてお客さんから色々な要望をいただきます。その要望に応えニーズに合わせた開発をこれからも行っていきます」
【2023年9月21日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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