子どものダイエットには慎重に!理想的なおやつの与え方は?
今回のテーマは「子どもにダイエットって…いいの?」
成長期の子どものダイエット、大人とどういう風に違うのかを学んでいきます。
今回お話を伺ったのは、佐賀大学医学部付属病院栄養治療部の松浦先生
小児肥満の子どもたちの栄養相談を多く担当されている管理栄養士さんです。
子どもにそもそもダイエットが必要かどうかがまず大切で、大人の減量はご自由に、ですが成長期の子どもを大人の勝手な判断でダイエットするのは、とても危険なんです。
チェックの方法・一つ目はこちら、「肥満度判定曲線」というものがあります。
「肥満度判定曲線」で検索すれば、身長と体重で肥満度を導き出せるグラフが簡単に見られます。
例えば、130cmのお子さんなら体重が20㎏台前半から30kg台前半くらいの中にあると標準となります。
ここで「中等度肥満」「高度肥満」に該当すれば対策を考えた方が良いでしょう。
また、小学生なら健康診断を受けたら必ず「お知らせ」の結果の用紙が配られているはずです。
ここに赤線で「肥満度」という欄があります。
備考欄に記載しているものに該当すればここも気を付けた方が良いでしょう。
ダイエットではなく生活習慣の改善が大事になってくるという事で、気になるおやつはどれくらいに抑えればいいのかをカロリーから算出すると、
画像のおやつの量が、子どもが1日に摂っていい大体の量です。
- 小学校低学年 150~200kcal
- 小学校高学年 300kcal
毎日この量に抑えれば良いという訳ではないんです。一体、どういうことなんでしょうか?
理想的なおやつの与え方って?引き続き、松浦先生に聞いてみました。
おやつというのは、学校から帰ってきて“帰ったら食べる”という習慣が多いように思います。
大学病院へ栄養相談に来る子どもたちもそうなんですけど…子どもたちに「お腹空いたから食べてる?」と聞くと「実際そうでもない」と答える人達もいます。
おやつはだんだんとなくしていきたい習慣です。
小学生ぐらいからおやつを「食べない日」をつくることが重要です。
例えば、2日間お休みしたから今日はちょっと多めでも良いよね?とちょっと楽しんでみたりしても良いそうです。
1週間の総カロリーを、トータルで超えなければ平均的な量も超えないはず
「食べていい日」をお楽しみデーに♪
おやつが無い日があって、ある日はちょっと楽しみがある。
というふうになると、お菓子を「食べる日」「食べない日」の設定に慣れてきます。
食べることの中心は1日3回の食事で、おやつが食事の代わりになってはいけません。
食事をちゃんととるという事が大事で、三食しっかり食べましょう。
POINT
- 本当にダイエットが必要か見極めるべき
- 「お菓子を食べない日」という習慣を
【2023年10月2日 かちかちPress みんなで ヘルシーライフより】