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2023.10.10

柚子胡椒の工場に潜入!有名料理店で使われる黄金のなま柚子胡椒も!佐賀市「川原食品株式会社」

佐賀市川副町にある「川原食品株式会社」
100年以上前に、有明海の豊富な魚介類を使った"粕漬作り"を始めました。
漬ける技術を活かして、現在は柚子胡椒作りをしています。
工場内は柚子の香りが漂っています。

柚子を洗浄する

使用する柚子は全て佐賀県産です。

ものすごい量の柚子がクルクルと水の中で回っています。

黄柚子を使う柚子胡椒もありますが、一般的な緑の柚子胡椒には熟す前の青柚子を使います。
青柚子が出回る時期(9月ごろ)に1年分全て、皮をむいて塩漬けをします。
そのため、秋のシーズンはとても忙しいそうです。

もうひとつの材料、唐辛子も出回る8月ごろにまとめて加工します。
綺麗に洗浄されました。
洗浄した柚子の皮をむく

柚子胡椒には「皮」を使用しています。

するすると一瞬で皮を剥いています。
柚子の皮むきに使っているこちらの機械「ムッキー」、本来は柿の皮むき機だったそうです。
柚子の皮をむく専用の機械がなかったため、社長が探してきました。
「ムッキー」導入前は全ての柚子をひとつずつ手作業で皮むきをしていました。
むいた柚子の皮を細かく粉砕する
粉砕した皮と塩を混ぜ合わせる

塩は数十種類試して、相性がピッタリのものを探したそうです。

塩と柚子の味がなじむように 半年かけてじっくり寝かせる
唐辛子は柚子と別に 塩と混ぜ合わせて半年寝かせる

一般的な製法…「柚子の皮・唐辛子・塩」を一度に混ぜる
川原食品 …「柚子の皮+塩」「唐辛子+塩」分けて熟成

「柚子の皮+塩」「唐辛子+塩」分けて寝かせると、柚子のフレッシュさが残りつつ熟成します。
半年間、それぞれで熟成させた柚子と唐辛子を調合します。
その後、ビンに詰めると川原食品製の柚子胡椒が完成です。
「塩・柚子・唐辛子」とシンプルなのに旨味がある柚子胡椒。
"シンプルだからこそ素材をどう生かしていけるか"を追求してこれからも作っていきたいと思います。

試食させていただきました!

川原食品おすすめはせせり焼きに柚子胡椒をつけて食べることなんだそうです。
柚子の爽やかな香りが駆けめぐります!
「息がおいしい」と思うほど柚子の香りが立っています。

「実生の柚子」を使った特別な柚子胡椒もあります。
黄金のなま柚子こしょう 1296円

自社農園でとれた実生の柚子を使っています。
実生柚子は香りが全然違い、東京など、有名料理店でも使用されています。

実生とは

接木をせず、種から植物を育てることです。
接木をしていない分、実がなるまで時間がかかります。

昭和45年に自社農園を開き、実生の柚子が実るまでには長い年月がかかったとされています。
「桃栗三年 柿八年」には続きがあり、「柚子の大馬鹿十八年」と言われています。18年という数字は決して大袈裟ではなく、そのくらい時間がかかるそうです。
こちらが柚子の苗木で、こちらで4年ほどだそうです。
「黄金のなま柚子こしょう」のおすすめの食べ方はお吸い物と一緒に食べることです。
一般的な柚子胡椒の約半分以下の量の塩で製造しています。料理の邪魔を一切しません。
クリームシチューに入れるのもおすすめだそうです!

直売所 MIFUKUAN 本店

工場の敷地内にあります。

TEL : 0952-45-1234
営業日 : 月・火・金・土 午前9時~午後5時

ご紹介した柚子胡椒など販売しています。
【2023年10月5日放送 かちかちPress 工場walkerより】

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