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2023.10.21

遠隔操作で牛を放牧!「スマート放牧でSDGsなスマート畜産!」

今回のテーマは「スマート放牧でSDGsなスマート畜産!」
その秘密を握る方が、この「道の駅鹿島」にいらっしゃるとのことで、事務所を訪ねてみました。
スマート放牧について教えていただくのは、株式会社七浦の社長、増田さん。

増田さんにお話を聞くと、約1キロ離れた山間にある畑のライブ映像をスマホで見ることができるそうです。

そして、ここで仕事をしながら牛の放牧を遠隔でされています。

スマホでエサやり・体重の測定・管理などをされているんです!

実際に、道の駅鹿島から約1キロ離れた放牧地へ移動しました。


増田さんは、普段は放牧地ではない場所から遠隔操作を行っているのですが、今回は放牧地のそば、牛から姿が見えない場所に隠れて、操作をしてもらいます!
広い放牧地にはエサ場があり、ここにある機械に益田さんが遠隔で指令を出します。
放牧地には牛が本当に来るのか…増田さんがスマホ画面をタップ!
「スマート放牧」スタートです!
のどかな音楽が流れてきました。この音楽はもちろん遠隔操作によってスイッチオンされた音楽です。
音楽を聞いて牛が出てきました!
「この音楽が流れたらエサがもらえる時間だ!」と、どんどん牛が出てきました。
音楽が鳴り始めて間もなく、牛たちのエサ場のシステムも自動的にスタート!
そして牛たちがエサ場に集まって、とてもスムーズにエサを食べ始めました!
AIが個体識別し、牛ごとに決められた量を給餌します。
普段はこの操作を道の駅鹿島のデスクなど離れた場所から行っているんです。

ここで牛の放牧が始まったきっかけは、耕作放棄地となっていたこの土地をイノシシから守ることなどが目的だったんだそうです。

日本が抱える子牛の不足・荒廃農地の増加、畜産の業務や経費削減問題の解決のため、鹿児島大学が国の補助を受けて開発したシステムを使用しています。

スマート放牧のメリットは?

メリット①

放牧地の草で十分栄養を摂取できるため飼料代の負担が少ない

メリット➁

糞尿の処理が不要。労力・人件費がかからない

メリット③

牧場に来なくても他の仕事をしながら牛の管理が可能


時間、労働力が制限されなくなり、次の世代への担い手不足の手助けにもなるのではないでしょうか?

後継者不足で休みが取れない、旅行に行けないという課題もありますが、増田さんは実際に長崎や京都から遠隔操作することができました!

スマート放牧の牛は、道の駅鹿島で牛肉として販売!

そして、このスマート放牧で育てられた牛は、道の駅鹿島で牛肉としても売られています。

増田さん自身も食べており、大切に育てた牛を最後まで見届けるという意味でも非常に大切な事かもしれません。

【2023年10月18日放送 かちかちPress 旬カン! i-FOCUSより】

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