佐世保から移住!温泉街の“原風景”再生物語 嬉野市「旧笹屋旅館」
今回のテーマは「再生 残したい温泉街の“原風景”」
今回の舞台は嬉野です。
色々と新しく変わってきている中、原風景を大切にしていこうという事で、どういったことなのか取材してきました。
シーボルトの湯があるこちらの通り、坂になっています。
こちら坂は「湯の端坂」という名前です。
このエリアが今、新たに再建されているそうなんです。
人と人との会話が聞こえてきそうな青果店や駄菓子屋さん。
ノスタルジックな雰囲気が漂います。
そんなこの坂を嬉野の人たちは「原風景」と呼ぶんだそうです。
その景色の中でもひときわ存在感を放つのが「旧笹屋旅館」
現在、改装中で2024年3月に「喫茶・笹屋」として生まれ変わります。
Q.こういう形でまた新たに喫茶店を始めようと思いましたか?
宇田川さん「みんなが集える憩いの場を作りたいと思っています。」
嬉野の原風景を残したい。
強い思いを持って「笹屋」の改修にあたっている宇田川さんですが、実は佐世保出身で、嬉野で生まれ育ったわけではありません。
嬉野を選んだ理由は?
- 旅館のおもてなしの心がある
- 日本の伝統文化が息づいている
- 温泉の豊かさ
- 商店街などに日本の風情を感じる
- 自然
宇田川さん「嬉野で結婚式を挙げたのもあり、ゆくゆくは嬉野で過ごしたら良いねと主人と話していました」
あふれる“嬉野愛”がそこにはありました。
旧笹屋旅館
創業は江戸時代と言われています。高度経済成長期には、慰安旅行などでにぎわいましたが国内旅行の低迷で2000年に廃業しました。
面影を大事にしつつ、オープンに向け改修が進められています。
昔宿泊カウンターだったこの場所をレジする予定です。
館内の奥には中庭があり、取材当時は雪化粧でとても綺麗でした。
中庭が見える廊下は喫茶スペース(客間)へ。
厨房だった場所も、ゆったりくつろげる喫茶スペース(客間)に。
従業員控室だった部屋には地域の人たちが自由に使える交流スペースを作るんだそうです。
いかにも旅館らしい階段で2Fへと上がっていきます。
以前は、宿泊部屋が10部屋ありました。
喫茶店のオープンと同時進行で2階も改修を続けます。
“笹屋”の名前を残したいという想いから、店名は「喫茶 笹屋」に
カフェがオープンした後には使える状態にして、次の世代にバトンを渡したいんだそうです。
新たな温泉街の“魅力”になり得る場所だと感じました。
【2024年2月7日放送 かちかちPress 旬カン! i-FOCUSより】
※営業時間や提供メニュー、料金は掲載当時のものです。掲載時から変更になっている場合がございます。