1. TOP
  2. 記事一覧
  3. ピックアップ
  4. 陶磁器業界の更なる発展に!「佐賀県窯業技術センター」【佐賀県有田町】

ピックアップ

pickup

2024.06.25

陶磁器業界の更なる発展に!「佐賀県窯業技術センター」【佐賀県有田町】

今回のテーマは「陶磁器業界の更なる発展に!佐賀県窯業技術センター」
佐賀県では、有田焼、伊万里焼など、古くからやきもの作りが盛んです。
全国にもたくさんのファンを持つ、佐賀県の陶磁器ですが、更なる発展を目指した研修所があるんです!
佐賀ならではの施設へ体験入学してきました!

有田町にある「佐賀県窯業技術センター」
有田・伊万里などで陶磁器製造業に従事することを目指す人が学ぶことができる施設です。

今、こちらでは全4つのコースに分かれています

  • 基礎コース(初心者・初めての方が学ぶ)
  • 製造技術コース(専門性を高める)
  • ろくろコース(専門性を高める)
  • 絵付コース(専門性を高める)

そこに新たに2024年10月から成形コースを始めます。

成形コースは、やきものの形を作ることに特化したコースとなっています。
実は、陶磁器づくりは、形を作る人、絵付けをする人、といった具合に分業化されて専門的に行うことも多いです。
その中で、石膏型を用いた成形に特化した人材を育てるコースが、10月に新しくできます。
“成形”というと「ろくろ」のイメージがありますが…

この白いものが、石膏で作られた陶磁器の型になります。

外見からはわかりませんが、実はこれ、マグカップを作る型!
成形の仕組みを、体験しながら教えてもらいました。

まず、水などを混ぜた粘土(泥漿)を石膏型に流し込む
石膏が水を吸う性質があるので、型に沿った部分の泥漿が徐々に固まっていきます。
あとで余分な泥漿を出して形ができあがります。
この、石膏型を使った陶磁器の形作りを専門的に学ぶのが「成形コース」です。
周りが固まったら余分な泥漿を流し出し、さらに時間を置いてから石膏型を外す
石膏を外すとマグカップが!
とっても綺麗です♪

焼成して絵付けをすると、右のマグカップのようになります。

絵付けをするにしても、もともとの形が美しくなければ良いものはできません。

「成形は とても大切な工程のひとつ」なんだそうです。
成形業界の現状は、高齢化が進んでいて人手不足。
「有田に限らず全国から来ていただいて、成形で仕事をしていただければ」とセンターの松尾さんは仰っていました。
陶磁器づくりの伝統を守るという、大切な職業ですね。
こちらのマグカップ。転写でいろんなデザインを貼り付けて作ることができます。

2024年10月開講 6月20日募集スタート
  • 研修は10月から3月までの6か月間
  • 初めての方は「基礎コース」から学ぶのがおすすめとのこと

研修地:佐賀県窯業技術センター(有田町大野)
条件:有田・伊万里など肥前陶磁器業界への就職を目指す人(※書類選考・面接あり)

有田や伊万里で陶磁器づくりに関わりたい方、詳しく知りたい方は佐賀県窯業技術センターまでお問い合わせください。

【2024年6月20日放送 かちかちLIVE  サガらぼより】

関連記事

※各記事に掲載している料金やサービスについては、記事を掲載した時点での情報になります。掲載当時から料金やサービスが変更になっている場合がございます。
RECOMMEND