1. TOP
  2. 記事一覧
  3. スポット
  4. 有田焼の歴史を詳しくご紹介する展示展!「佐賀県立 九州陶磁文化館」【佐賀県有田町】

スポット

spot

2024.08.06

有田焼の歴史を詳しくご紹介する展示展!「佐賀県立 九州陶磁文化館」【佐賀県有田町】

有田町にある「佐賀県立 九州陶磁文化館」

佐賀県立九州陶磁文化館の芳野さんに説明していただきました。

有田焼の歴史 第1展示室

有田焼400年の歴史を"名品・デジタルアート・空間デザイン"を組み合わせて、分かりやすくご紹介する常設展示です。

1 日本磁器の誕生

有田焼は江戸時代の初め(1610年代)に始まりました。
泉山で良質な磁器の原料が発見されたことを機に大量生産が進んでいくことになります。

初期は朝鮮半島の技術を用いて、中国風の染付の製品が作られていました。
こちらの展示物はレプリカ等ではなく、実際に当時作られた貴重な物です。

2 技術の革新
有田焼はスタートしてから30年ほどで大きな技術革新を経験します。
その技術革新とは「色絵製品の誕生」です。これを機にバラエティ豊かなデザインになっていきます。
3 日本磁器の完成

17世紀後半には、日本磁器の双璧と言われる「柿右衛門様式」と「鍋島様式」が完成しました。

柿右衛門様式

日本磁器の頂点の一つとして"柿右衛門様式"と呼ばれるものがあります。
特徴は「濁手」と呼ばれる美しい白い有白色の素地に、赤色などの絵の具・余白の美を出した構図が特徴です。

鍋島様式

伊万里の大川内山で大名家の贈答品などのために作られた製品です。

部屋の真ん中には白の大きなお皿があります。
こちらの皿には「柿右衛門様式」と「鍋島様式」の絵付けから完成までのプロセスをプロジェクションマッピングでご紹介しています。
4 海を渡る

有田焼は17世紀の中頃からヨーロッパに向けて盛んに輸出されるようになりました。
ヨーロッパに渡った有田焼は王侯貴族に愛されて、その住まいである宮殿を美しく飾っていました。

蒲原(かんばら)コレクション

有田町の蒲原権氏が収集されたコレクションです。海外からの里帰り品です。
ヨーロッパの宮殿の磁器の間をイメージした展示です。

蒲原コレクションの向かい側にも展示品があります。
こちらはヨーロッパの窯で作られた作品です。
有田焼はヨーロッパの人たちにとって憧れの対象でもあり、こちらの作品のように有田焼にそっくりな製品が作られました。
5 暮らしを彩る

有田焼は国内に向けてもたくさん生産・流通しました。社会の幅広い層の人たちの色々な生活シーンで使われていました。

6 新時代の幕開け

幕末になると、いったん途絶えていた輸出が再開します。明治時代には万博会場で有田焼の大きな花瓶が飾られたりもしました。

7 今とこれから

有田焼は現在も、これからも様々な発展の可能性を秘めています。

有田焼の伝統・歴史・魅力が詰まった常設展です。

最後のコーナーには体験ができるモノも!

好きな絵柄を選んで、オリジナルのお皿を作ることができます。
文様の大きさ・配置を好きに選ぶこともでき、自分だけの有田焼をあしらえます。

ものづくり体験も!

2024年8月25日(日)まで開かれています。
マグカップ作りや、エコバック作りなどを体験できます。
別記事で実際に体験しています。

詳しくはコチラ
マグカップ絵付け体験など 夏休みに親子で楽しめるスポット!「佐賀県立 九州陶磁文化館」【佐賀県有田町】

他にも陶片アート作り(8月6日~8月8日)・焼き物ガチャ(8月25日まで)・焼き物クイズ(8月25日)も楽しめます。

佐賀県立 九州陶磁文化館

住所 : 有田町戸杓乙3100−1
入館料 : 無料 ※特別企画展は有料の場合があります
開館時間 : 9:00~17:00 ※入館は16:30まで
休館日 : 月曜 年末年始 ※祝日・休日の場合は直後の平日
TEL : 0955-43-3681
駐車場あり

【2024年8月2日放送 かちかちLIVE イマここ中継 より】

関連記事

※各記事に掲載している料金やサービスについては、記事を掲載した時点での情報になります。掲載当時から料金やサービスが変更になっている場合がございます。
RECOMMEND