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アナウンサー

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原竹 凌太朗のブログ記事

2024.08.02

逃走中の映画に佐賀ゆかりの建築が!!

8月に入り、連日暑い日が続いています。
パリで行われているオリンピックでは佐賀ゆかりの選手が活躍。別の意味でもあつい日が続いています。
さて、フランスといえば、近代建築の巨匠、ル・コルビジェの代表作、サヴォア邸がありますが、きょうは逃走中の映画に出てくる、(少し)佐賀ゆかりの建築について紹介します。

佐賀の建築家

佐賀の建築家といえば、唐津にルーツを持つ、辰野金吾、曽根達蔵、そして村野藤吾の3人です。
加えて、出身こそ佐賀ではないものの、佐賀県に多くの代表作を持ち、あの有名な建築家、隈研吾の師でもある建築家がいます。

内田祥哉(うちだ よしちか)です。

佐賀県立図書館、佐賀県立博物館、九州陶磁文化館などを設計し、特に県立図書館、県立博物館は保存・継承すべき近代のモダニズム建築「DOCOMOMO Japan」の選定建築物にも選ばれています。(佐賀県内では3件。もう1つは市村記念体育館)

「逃走中THE MOVIE」と内田祥哉

そして内田祥哉設計の建築が「逃走中THE MOVIE」に出てきます。
その建物とは、東京都調布市にある「NTT中央研修センタ講堂」です。
日本に現存するもっとも古い鉄骨ドームの講堂です。
鉄骨で三角形を作り構造的に安定させるトラス構造で屋根をドーム状に構築した建築で、鉄骨の構造としての機能と幾何学的な美しさが両立されている素晴らしい建築です。
「宇宙船地球号」の概念を提供したアメリカの著名な建築家、バックミンスターフラーも2度もこの建築を見学に訪れるほど、世界的に注目度が高かった建築となっています。

私は大学院生時代に内田祥哉の建築のデジタルアーカイブを研究していたので実際に現地でレーザースキャナを用いて3Dスキャンを行いました。
私としてはこの内田祥哉建築が撮影場所に選ばれているというだけで、「逃走中THE MOVIE」の評価は★5となりました(笑)。

原竹的感想

映画のストーリーは、ネタバレなしで語ると、
命か、金か。その選択を迫られる登場人物たちの心に抱えた思い、葛藤が描かれていて、登場人物が出した決断をどんどんとつないでゆく、決意のバトンリレーがうまく構成されていると感じました。

映画を鑑賞し終わった感想としては、
「あの○○は○○が将来○○した姿なのでは?」
などと様々な考察をせずにはいられない。そんな映画になっています。
私も映っていますので映画館で逃走中を楽しんでいただけますと幸いです。

原竹 凌太朗
原竹 凌太朗
正確に、聞き取りやすいニュースをお伝えするために研鑽を重ねます。
大学で建築を学んだ私独自の視点で感じた、佐賀の様々な魅力をお伝えできるよう頑張ります!
爬虫類が好きでヘビを飼ってます。
種類はメキシカンブラックキングスネークであごの下が一か所だけ白いのであごひげが生えてるみたいでかわいいです。数年飼育していて一回しか噛まれたことがありません。
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