今回のテーマは「一体どんなことをするの？高齢者講習へGO！」
ニュースなどで高齢者による交通事故の話題をよく耳にしますが、現在、70歳以上の方は車の免許を更新する際に、事前に高齢者講習を必ず受けなければなりません。

一体どんなことをしているのか、体験してきました。

佐賀市にある「佐賀城北自動車学校」へやってきました。

高齢者講習とは？

70～74歳

• 交通ルールなどを再確認…座学
• 動体視力を確認…運転適性検査
• 運転操作を確認…実車

75歳以上

• 上記に加えて…認知機能検査
• 過去3年以内に違反があった場合…運転技能検査

認知機能検査と運転技能検査は、合格しないと免許更新ができない 
※何回でも受けられます

認知機能検査

記憶力や時間感覚を検査するテスト、100点中36点以上で合格。
今が何月何日かといった簡単なものもありますが…。

このように4枚ずつ合計16枚の絵を見て、その5分後くらいに何があったかを答える、というものもあります。

座学（30分）

交通ルールや安全運転の知識を再確認する

座学では、このような問題も…

Q.交差点を右折しようとしています。右折するとき、車のウインカーを出すのは次の1番から4番のうち、どのタイミングでしょうか。

答えは➃
右折する30ｍ手前で出さないといけませんが、その前に進路を変更するときはその3秒前に出さないといけません。そのため、車線変更と右折を合わせると4番に。早めに知らせることは大事！

Q.今あなたは一時停止で止まっていてこのカーブの道を真っすぐ進もうとしています。この時、ウインカーは右と左、どちらに出さないといけないでしょうか。

正解は「左」
右に出すと右折という意味になります。真っすぐなようでもＴ字路みたいなものなので、左になります。
※ちなみに高速道路で合流するときなどは車線変更になるので「右」になります。

運転適性検査

動体視力・夜間視力・視野の広さを検査する

実車

コース内の決められた課題をこなし、運転技術の指導や再確認を行う

正しく曲がれているか、一時停止がきちんとできているかなどを指導員さんと一緒に車に乗って確認していきます。

その中で段差での急発進からすぐに停止するというのがありましたが、これが高齢者の方には難しいようでした。

高齢者になると起きがちな危険行為➀

直線とカーブを同じ速度で走る

高齢者になると起きがちな危険行為②

一時停止でしっかり止まらない

高齢者になると起きがちな危険行為③

左右確認が疎かに

75歳以上の高齢者の事故率は、若い世代に比べて2倍以上！
自分の衰えを正しく認知することが大事です。