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2024.11.09

誰もが本を楽しめる社会へ!指で耳で楽しむ読書「佐賀県立視覚障害者情報・交流センター あい さが」

テーマは「誰もが本を楽しめる社会へ!指で耳で楽しむ読書」

視覚障害がある方の暮らしをより良いものにしている施設に取材してきました。
そこでは点字の本や、音声で読書ができる本を楽しめます。

佐賀市にある「佐賀県立視覚障害者情報・交流センター あい さが」
点字図書などの貸し出し(郵送OK)や製作のほか、視覚障がい者への相談支援・交流啓発などを行っています。
さらにボランティアの方を中心に、点字図書の製作も行っています。

点字図書

「点字付きレシピ本」や「点字付き絵本」などバリエーションが豊かです。
点字図書の製作現場を見せていただきました。

パソコンソフトを用いて、文章を一文字ずつ点字に訳しています。
何度もチェックを重ねて点訳図書が完成します。

現代ではパソコンを使用して製作をしていますが、以前は器具によって手作業で製作していました。

手作業で使用していた器具がこちらです。
こちらは「点字定規」といいます。
ポイントは「6つ1組になっている点」です。
点字は縦3×横2の6つの点であらゆる文字を表現しています。
点字定規の使い方

6つの点のくぼみが紙の下にくるように紙を挟みます。

挟んだら、縦3×横2の枠の中の点を点筆で押してへこませます。

出演者が作成してみました!
完成したのものを裏返すと、このように点字が現れます。

本を点字で作るのにどのくらいかかる?

パソコンで約1年かかり、
手書きのときは約2年かかっていたそうです。

点字本の製作にはボランティアの方が大活躍しています!​

録音図書

録音図書とは?

声で文章を吹き込む「音で聞く本」です。
視覚障がいの方のほかにも文字の認識や、ページをめくることが難しい状態の人も利用可能です。

録音の際のポイントは"感情を込めずに読むこと"だそうです。
目が見えない方は、音声を聞いて自分で文章の世界を想像します。そのため感情が入った読み方をすると、聞いた人の感情とズレが出てくることがあります。
感情を込めないことで受取手に任せる「余白」を作っています。

全ての人に読書を楽しんでもらえるように、録音図書や点字図書でサポートしています。
【2024年11月8日放送 かちかちLIVE かちかちLIVE サガらぼより】

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