吉野ヶ里町にある「北村醤油直売所 糀庵(こうじあん)」
130年の歴史を持つ建物をリノベーションし、SDGsを意識した取り組みで新たな魅力を発信する老舗醤油店です。
伝統と革新が融合した味わい深い商品の数々をご紹介します。

北村醤油醸造所の店舗は、建物自体が130年ほどの歴史を持っています。
もともとは米蔵として使われ、昭和50年頃までは工場として活用されていました。その後しばらく放置されていましたが、先人たちの努力の跡を残したいという思いから、建物を取り壊すのではなく、リノベーションして2024年5月に新たな店舗として生まれ変わりました。

北村醤油醸造では、機械化が進む中でも伝統的な製法にこだわっています。
「1300年以上続いているものなので、もっと身近に感じてほしいなという思いがあります」と、店主は語ります。

店内には、明治時代の手焼きレンガが使われており、貴重な建築素材が活かされています。
また、床には瓦のチップが敷き詰められており、リサイクル材を有効活用しています。これらの取り組みは、まさにSDGsの理念に沿ったものといえるでしょう。

北村醤油醸造所は、創業から70年ほどの歴史があります。
創業当時の写真も残されており、現在の社長のおじいさまにあたる方が写っています。興味深いことに、その隣には「鶴」という名前のおばあさまの姿も。「亀」と「鶴」という縁起の良い名前の組み合わせが、この醸造所の長い歴史を支えてきたのかもしれません。

※各記事に掲載している料金やサービスについては、記事を掲載した時点での情報になります。掲載当時から料金やサービスが変更になっている場合がございます。