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3つの質問でアルツハイマー病の可能性を判定?専門家が解説する早期発見のポイント
慶応大学が発表した、わずか3つの質問でアルツハイマー病の可能性を判定する方法が注目を集めています。この簡単な質問で、早期発見につながる可能性があるとのことです。
専門家に取材したところ、以下の3つの質問が重要だということがわかりました。
- 現在困っていることはありますか?
- 3ヶ月以内で気になるニュースはありますか?
- 現在楽しみはありますか?
興味深いのは、最初の2つの質問に「ない」と答え、3つ目の質問に具体的に答えた人の83%が、アルツハイマー病の精密検査で陽性だったという結果です。
専門家は「アルツハイマー病の特徴として、『取り繕い』という物忘れなどで困っていても、第三者に向かって『困っていることはない』とアピールする傾向があります」と説明しています。
3つの質問以外にも、早期に発見する簡単な方法「振り返り動作」
質問された時に直接答えず、周りの家族など同伴者を振り返って手助けを求める行動が見られると、アルツハイマー病の陽性率が87%にも上るそうです。
ただし、専門家は「同じ家に住んでいる方だと、その精度が落ちてしまう」と注意を促しています。この質問方法は、介護施設などの現場で広く利用してもらうことで、アルツハイマーの早期発見につなげ、できるだけ早く医療機関につなぐことを目的としているそうです。
佐賀県内の認知症高齢者数
佐賀県内の認知症高齢者数は、2022年の3万573人から、2035年には3万7731人に増加すると推定されています。
また、2023年の1年間に届出があった認知症の行方不明者数は全国で1万9039人と、前年から約300人増加し、過去最多となっています。
ほとんどの行方不明者が3日以内に見つかっていますが、553人が亡くなっています。
佐賀の認知症による行方不明者数は38人と、人数は多くないものの、この寒い時期に歩き続けると、低体温症になったりと危険を伴います。
高齢者の一人歩きを見かけたら注意すべき特徴・ポイント
- 服装:冬なのに薄着、雨なのに傘をささないなど
- 時間:深夜など散歩とは思えない時間帯の外出
- 行動:キョロキョロと落ち着きがない、不自然な場所に座り込んでいるなど
認知症が疑われる方への声かけ方についても、専門家はアドバイスしています。「できるだけ一人で話しかけることが大切です。大勢で話しかけると恐怖を感じる可能性があります」とのことです。
その他のポイントとして
- 相手の視界に入り、正面から話しかける
- はっきりゆっくりと話す
- 否定せずに「そうなんですね」と傾聴する
- 持ち物に連絡先などの手がかりがないか確認する
認知症かもしれないと思ったら、各市町の支援センターや110番を!
何より、地域のみなさんの思いやりが大事だと先生は話されていました。
この記事を通じて、アルツハイマー病の早期発見の重要性と、認知症の方への適切な対応について理解を深めていただければ幸いです。
【2024年12月13日放送 かちかちLIVE ライフプラスより】
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