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つまらないことをちょっとだけ面白くー「新人社員の奮闘記」
平成30年12月某日、私は最後の学生生活を華麗に締めくくるべく、た~くさん遊んでいた。
今後の人生において、きっと出来ないだろうことをやろうと決めていたので、髪型も真っ金金にしていた。そんな髪型で過ごしていた12月、私はことある度に、ある人物に似ていると言われていた。
渋谷の街中で突然「キミ、今度試合する人に似てるよね!」と言われたり、バイト先の居酒屋で酔った客から「今度の試合頑張ってね!」と殴るふりをされたり、またもやバイト先の客から「対戦相手のあいつ本当に来るの?」と質問されたりした。
私が誰に似ているかは明確には分からなかったが、質問の種類が増える度に、おそらく私は、今度海外の大物のボクサーと試合をするファイターに似ているのだろうと見当がついた。
そして大晦日を迎えるちょっと前、ネットニュースで「那須川天心キックしたら1億円!」という記事を目にした。
なんだこれ?と思い、その記事をクリックしてみると、金髪で目が細くて眉毛がキリッとなっていてちょっと唇が厚い男性が出てきた。
「あ、この人だ」直感的に、このファイターが私が似ていると言われてきた人物であると分かった。
私の中の「ファイター」が「天心君」になった瞬間
それまでボクシングや格闘技はどこか見るのが怖くなかなか興味が湧かなかったが、同じ系統の顔の選手が(私は天心君のようにカッコよくも強くもない)海外の大物スターを相手に戦おうとしていることもあって、その年の大晦日はボクシングを見ることにした。
結果は皆さんご存じの通り、メイウェザー選手の圧勝だった。
しかし、海外のスターを相手に懸命に戦う天心君の姿に、勇気をもらった日本人は何万人もいたはずだ。
それから数週間、完全に私は天心君のファンになり「この前試合した人に似てるね」と言われる度に、天心君の「トリケラトプスポーズ」をしてみせていた。
メイウェザー選手のファンになった私
それから更に数日が経った頃、私は誕生日を迎えた。
家でテレビを見ていたらチャイムが鳴った。モニターを見ると、そこには通称“福田軍団”と呼ばれる後輩たちが映っていた。
彼らを招き入れると、彼らはおもむろに手紙を読み始めた。
最後の一人が手紙を読み終えた後、「啓太さんは那須川天心に似ていると言われて、調子に乗っています。でも僕たちは、その天心に勝ったメイウェザーみたいになってほしいです」と言って、メイウェザー選手が手掛けるブランド「TMT」のトレーニングTシャツをプレゼントしてくれた。
その日から現在に至るまで、影響を受けやすい私は、天心君に加えてメイウェザー選手の大ファンになった。
金言や格言が大好きな私にとって、数多くの格言を残しているメイウェザー選手の言葉は、私の血となり肉となっている。
特に、「心が晴れた日に笑うように、心が雨の日も笑わなければならない、そのためには、何事もポジティブに捉えて前向きに生きていかなければならない」という言葉は、人生のモットーになっている。
社会人になった私にメイウェザー選手が訴える
今回、「入社して数ヶ月、率直な思いを書いてほしい」と言われていた。
今思っていることは、メイウェザー選手が言っていたように、「どんなことも楽しむ、つまり、つまらないことを面白くしたい」という思いに限る。
先日、お世話になっているスポンサーさんの社内販売の担当を任された。
「普通の事を普通にするんじゃなくて、普通の事を面白くしていこう」そう思って、デザインセンス抜群の先輩に手伝ってもらい、このような告知をつくった。
実際につくったのは、もちろんデザインセンス抜群の先輩で、私がつくったのはこの絵コンテ。
結果、社内でたくさんのうれしい言葉をかけていただいた。
ちっちゃな頑張りが、いつか佐賀県を大きく変える、ビッグイベントの成功に繋がると信じ、今日もつまらないことをちょっとだけ面白くしていこうと思う。
『ここから先が面白い」営業部 福田啓太
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