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2016.05.21

申年の御田舞 ~1200年の思いをつなぐ~

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神埼市神埼町にある仁比山神社。

山の神、農業の神を祭神とし、地元の人に「山王(さんのう)さん」と呼ばれ親しまれている。12年毎に申の年(さるのとし)の4月初旬から中旬にかけ、大御田祭が行なわれ、県重要無形民俗文化財である「御田舞」が奉納される。

舞台を田に見立て、耕し、種をまき、苗を植え、最後に舞を舞って悪霊を追い払い豊作を祈るもので約1時間半に及ぶ。長い間、演じる住民たちはすべて口伝えで継承しており、紙に記録を取ることさえ禁じてきた。しかし12年に1度の祭りのノウハウを引き継ぐのは簡単ではない。少子高齢化や過疎化など時代の変化に合わせ、今回から記録映像を練習に使うなど様変わりしつつある。知恵と工夫で地域文化を継承しているのだ。

6歳~84歳の男性の役者は、本番の4月まで、日曜日を除いて毎日午後7時から約2時間、練習を行う。部活動や受験シーズンと重なることもあって小中高生の参加が減りつつあり、これまでの仁比山、小渕地区だけでなく、住宅が多い的地区からも役者を募った。

過疎化という問題のなか、祭りの継承に取り組む地域の人々の姿を追う。

【サガテレビ制作】

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