2018年6月
番組審議会だより(2018年6月)
期日
平成30年6月28日
出席委員
稲岡委員長、佐伯副委員長、三村委員、澤野委員、宮原委員、園田委員、大嶋委員、古川委員
欠席委員
菅委員、中村委員
審議番組
- 第27回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品「ありがとうを伝えたい~老犬ホームで紡ぐ絆~」
- 2018年5月27日(日)放送
議事概要
家族同様の愛犬も高齢化ともに「介護」が必要です。最期まで一緒に生活したい……でも世話をしたくてもできない…。そんな様々な事情に応えている人がいます。唐津市で「老犬ホーム ぱーとなー」を経営する中島達也さんです。ワンちゃんらしく幸せに生活を送ってほしいという思いでその子に合ったお世話をしています。そこで紡がれる中島さんと飼い主そして犬との絆、それぞれの気持ち溢れる「ありがとう」を伝えます。
委員の意見概要
- 人間の介護と犬の介護もあまり変わらなくなってきたと感じる。テーマや絵によくあったアナウンサーを採用していると感じた。犬を預けている罪悪感というのは、介護で親を施設に預けるときの思いに通じる。
- 会社を辞めてまで犬の介護事業をされるようになったにはきっかっけとして何があったのか金銭面も含めて現実的な部分も知りたかった。
- 番組を見ていて、自分も犬たちのようになっていくのかという思いもした。家族の介護や看取り、老犬を介護した経験もあり、老犬をほぼ一人で世話をしている姿を見て感心した。学びの多い番組だった。
- 経営的なものが何も出てきていないが、経費などはどうなっているのか気になった。労力としての人的な部分、経営的な部分や将来的なものも少し見せてほしかった。
- 犬に触れる機会が少なかったので犬にも老いがあるという事を初めて認識した。使われている音楽が犬によってやさしい感じの音楽を使い分けてあり、そこがよかった。
- 中島さん自身やご両親の、上っ面じゃない犬への愛情が良く分かる作品だった。
- 言葉づかいという面で気になったことは、栄養士の資格を「人間に活かそうとはせず」、という言い方ではなく、「人間に活かすのではなく」、の方が良い。
- 目の付け所が非常に良かった。いい番組であった、犬の目をアップしている部分があったが、物言わぬ犬が何かを語るようで非常に良かった。
- 七山という自然豊かな場所が舞台だが周辺とどういう共存をしているのかを知りたかった。犬の施設に限らず、この手の施設は迷惑施設ともみられることがある。
- 主人公の中島さんへ良く取材しているゆえに信頼関係が出来ていると感じた。
- 番組を通じて犬猫の殺処分を減らしたい思いがあるとの事だったが、老犬ホームに預けるような人たちは、そもそも捨てたり殺処分しない人々だと思うが、そういう点では殺処分を減らすことには通じないのではないかと思った。
- 人と犬の関わり合いの理想形をを示す一つの姿だと思った。そういう視点で作るのであれば、どれか一つの犬に力点を置いて作った方が物語性がより出たのではないだろうか。
- ドキュメンタリーの中に、自社のニュースを入れる手法はよかった。
- 老いを扱うとどうしても暗い感じになってしまうが、話が淡々と進むのはそういったことを防ぐためかと感じた。
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