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2019.10.09

佐賀県の最低賃金と東京との格差

佐賀県の最低賃金が2019年10月4日から762円から790円に引き上げられました。今回は、佐賀県の最低賃金の推移や東京と佐賀の引き上げ格差などについて解説します。

佐賀県の最低賃金の推移

最低賃金が時給で示されるようになった2002年以降のデータによると、年々、最低賃金が上昇しています。2002年は605円、2019年は790円とその差は200円弱となっています。

最低賃金とは

  • 最低賃金法で規定
  • 事業者はすべての労働者に最低賃金額以上を支払わなければならない
  • 「地域別最低賃金」⇒各都道府県労働局長が決定

最低賃金が高い都道府県

1位 東京 1013円
2位 神奈川 1011円
3位 大阪 964円
4位 愛知・埼玉 926円
6位 千葉 923円

東京・神奈川は2019年10月の引き上げで初めて1000円台を突破しました。

九州・沖縄の最低賃金

福岡 841円
佐賀 790円
長崎 790円
大分 790円
熊本 790円
宮崎 790円
鹿児島 790円
沖縄 790円

全国で最も低かった鹿児島県が2019年10月の引き上げ時に29円引き上げたため、福岡県を除いた7県が同じ時給となっています。

佐賀・東京の最低賃金の推移

推移を見てみると2002年は103円差でしたが、2019年には223円と大きな格差が。これは、2007年ごろから東京や大阪など都市部で最低賃金より生活保護の金額水準が高くなるという逆転現象が指摘され、都市部の最低賃金を引き上げようという動きがで出てきた事が理由となっています。

佐賀労働局の菊池局長によると、厚労省・中央最低賃金審議会が毎年引き上げ目安を提示していますが、ここ数年は都市部と地方で差が小さい目安を示していて、去年と今年、佐賀県では中央が示した目安額より2円多い引き上げを決定しているそうです。よって、2014年からの5年間は東京と佐賀の差が比率では縮小するように推移しているそうです。

「かちかちpress」内コーナー「Newsウォッチ」10月2日放送分


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