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「災害時にペットを守る」平常時に備えておくことは?
台風19号で、大きな被害を受けた東日本。開設された一部の避難所でペットの受け入れができなかったことで、ネット上では大きな議論が交わされている。
2019年8月28日に記録的な大雨に襲われた佐賀でもペットの被災が問題となっている。
災害時は、様々な事情により飼い主とペットが引き離されることも少なくない。どうすればペットを守ることが出来るのか、日ごろの備えについて取材した。
佐賀県有田町で活動をするNPO法人アニマルライブ。大雨の被害を受けた佐賀県内で、ペットの支援に奔走してる。
豪雨による油流出で被害を受けた猫
猫のミー子ちゃん。豪雨の影響で起きた油の流出により、大町町の飼い主の自宅で油まみれで動けなくなっていたところを理事長の岩崎さんに救出された。
助け出された時、口から泡を吹いていたという。
ミー子ちゃんの体に付着した油は、病院でシャンプーを何回してもらっても取れず、毛を全て刈ってもらうことに。
「当初は皮膚が真っ赤になっててすごい炎症がひどかった。お腹の中も油が入っていたと思う」と岩崎理事長は話す。
保護されたペットたちの現実
災害時は、飼い主のもとに戻れるペットばかりではない。
大雨以降、県内外から「一時的に預かってほしい」など約40件の問い合わせが相次ぎました。そのうち飼い主のもとに戻ることができたのはたったの3匹。
アニマルライブには、いまだ飼い主のもとに戻れない状態の犬と猫約30匹がいて、近所の預かりボランティアや行政と連携し預かってる。
災害時、一緒に避難するためのガイドライン
多久市・大町町・佐賀市では避難所の中にペットは入れないが、同じ敷地内では受け入れが出来ていた。
では、災害時に飼い主とペットが一緒に避難するためには日ごろどのような準備をしておくとよいのか、環境省は、ガイドラインを作成し公開している。
ガイドラインでは、平常時の備えの大切さを強調してる。例えば、しつけや健康管理、マクロチップなどによる所有者の明示、ペット用の備蓄品などの備えだ。
こうした備えの不足から、2011年に発生した東日本大震災では犬の鳴き声やにおいなどの苦情が多かったという。
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