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2019.10.23

佐賀県の特別史跡「基肄城跡」でハイキング!

「吉野ケ里遺跡」、「名護屋城跡」と同じく佐賀県の特別史跡として知られている「基肄(きい)城跡」。その基肄城跡がある基山(きざん)にはおすすめスポットがたくさんありました。その詳細をご紹介します。

基山(きざん)

特別史跡として知られる「基肄城跡」がある基山(きざん)。草スキー場が有名ですが、ハイキングコースとしてもおすすめです。

基山町教育委員会の主税(ちから)さんに案内していただきました。

今から約1350年前、飛鳥時代。太宰府を中心とする地域一帯を守る目的で築かれたのが「基肄(きい)城」。日本最古とも言われている山城で、面積は約62万9千平方メートル。ヤフオクドーム約9個分になります。

今回は、歴史を学びながらハイキングができる、基山草スキー駐車場から山頂までのオススメコースを歩きます。
古道に入ると、雰囲気がガラリ。整備されていない道が続きます。
険しい道をしばらく歩くと道が開けてきます。そこには素敵な景色が。
鳥栖・久留米方面を眺めることが出来ます。
もうしばらく歩くと、「基肄城跡」の山城へ到着。土塁を超えると城内に入ります。
基山の標高は404.5m。駐車場からは約15分~20分で山頂に到着です。山頂からは、思わず「やっほー」と叫んでしまう最高の眺めが。
基山町を中心とした、絶景が楽しめます。
山頂からは南側が全て見えるため、当時は軍事的にも強かったと言われています。絶景を眺めることで城の役割が分かります。

山頂には「霊霊(たまたま)石」と呼ばれる御神体があります。
霊霊石は、ふもとにある荒穂神社の最初の御神体と言われています。
荒穂神社からは、山頂の霊霊石を眺めることが出来るんです。
霊霊石の先には、天智天皇欽仰碑が。こちらは昭和8年、基肄城の歴史を広めようと、地元住民の方々が佐賀県内に寄付を募り建てられました。
基肄城が建てられた時代に深く関係のある、天智天皇を崇めるために建てられた碑です。

663年、朝鮮半島で日本と唐・新羅の連合軍が争った「白村江の戦い」。敗れた日本は、唐・新羅連合軍の侵攻から備えるために、基肄城を築城しました。
戦国時代にも再利用された山城で攻撃から守るための工夫が随所に見られます。

山頂から凸凹とした形状に見える「いものがんぎ」は、溝を作って敵が攻めてきたときに侵入しづらくする機能を持っています。実際に溝の中に入るとかなり高さがあります。

ハイキングをしながら歴史も学べる「基肄城跡」。見どころはまだまだあります!
史跡コースへ進むと、「大礎石群」と言われる大きな建物の跡が。
礎石とは建物の基礎となる石でこの上に柱を建て、高床式の建物が建っていたと言われています。
徐々に発掘調査が進んでいて、これまでに建物に葺かれた瓦や生活容器として使われていたと考えられる食器などが出土しています。しかし、まだ全貌は解明されていません。

お待ちかねの土塁を活かした草スキーを体験!

下れば下るほど、ぐんぐんスピードに乗るので、絶叫マシン好きにはおすすめ!
※天然の草を保護するため、プラスチックスキーの使用は禁止されています。


基山草スキー場(秋シーズン9月~11月)

営業:土・日・祝日のみ 10:00~16:00
レンタル料:1台300円
※プラスチックスキーの使用は禁止

鳥栖プレミアムアウトレットから約15分、県道17号線・宮浦インターチェンジから約5分。水門跡周辺は災害復旧工事のため一部通行止めをしているので、駐車場のある基山草スキー場からのルートがオススメです。

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