ロックに生きる ふるさとを活きる ~音楽プロデューサー 松隈ケンタ~
CDが売れなくなったといわれる音楽業界。しかし配信やサブスクと形をかえて、止まることなく新しい楽曲は作られ続けています。福岡出身の松隈ケンタさん(40歳)は、いまトップクリエイターの一人として認められている新進気鋭の音楽プロデューサー。福岡を愛するがゆえ2018年、創作の拠点を東京から福岡に移しました。
松隈さんがもどってきた理由の一つが 停滞する福岡の音楽をなんとかしたいという思いでした。アマチュアバンドはたくさんいてもそれを引っ張り上げる 旗振り役がいなかったのです。松隈さんはそんなアマチュアをプロデュースしようと立ち上がりました。自ら音楽イベントを行って、盛り上げていこうというのです。
松隈さんの思いはもう一つありました。かつてリーダーをつとめたバンドの復活です。
このバンドはアマチュアだった2000年代の前半、福岡のライブハウスの動員記録を塗り替えるなど、福岡の音楽シーンを盛り上げていた伝説的な存在でした。2005年にメジャーデビューするも、ボーカルとの不仲が深刻化。ボーカルが脱退したことで2007年末に活動を停止していました。
自らのイベントの旗振り役になるなら自分が率先してステージで音楽をみせなければいけない。今の自分なら全国から注目を集めることができるし福岡の音楽業界を盛り上げることになる。そう考えた松隈さんはかつてのバンドの復活を決意。解散後、連絡先さえも知らなかったボーカルを探し出し、再結成の説得に向かったのです。
福岡が最高の音楽シーンだった時代を知る人も、今を生きる人にもみてほしい。アラフォーの博多男たちが繰り広げる、まさに福岡版ボヘミアンラプソディです。(TNCテレビ西日本制作)
|
|
RECOMMEND