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2020.03.10

21人が全国大会に出場!空手道場「統心會」

47人中21人が去年の全国大会に出場した空手道場「統心會」。
そこに通う少年の新たな夢とは。

小城市の空手道場、統心會。稽古は週に6日。
「他には負けない」稽古量で、子供たちを全国大会に送り出しています。

道着の右肩に注目。多くの子供たちについているこのワッペン…

統心會 山田学會長:「全国大会に行くための試合に出て権利を取とった子がもらえるワッペンです47人中21人が去年全国大会に行っています」

このうち去年の全国大会では2人が3位、1人が準優勝、そして1人が優勝しました。
相手に直接打撃を加えるフルコンタクトの空手では、2大大会とされる全国大会です。

統心會 山田学會長:「練習量、ほかに負けない練習量と親がアツイということですかね。一緒に(空手を)やって子供におやじの背中を見せたいという人が多いですね」

統心會では子供と一緒に空手をしている父親が現在5人
しかも、ほとんどの両親が週に6日ある稽古を道場に来て見守ります。

空手を始めたお父さん:「子供が強くなればと思って始めました。言うのは簡単だけどなぜ動けなかったのかという気持ちも自分も試合とかに出てるのでわかります

空手を始めたお父さんの妻:「何よりも夫が一番の味方でいてくれるので(子供は)つらい時も乗り越えていけるのではないか。」

2時間の稽古のうち、1時間半は実戦です。実戦を繰り返すことで、試合勘を体に覚えさせます。

道場設立からわずか1年ほどで、全国大会に21人を送り込み、その名を全国に知られるようになりました。
今年は去年を上回る全国大会優勝者を輩出することが目標です。

稽古は、道場だけではありません。稽古のない月曜日に、山田會長の自宅に通ってくる子もいます。

しかし、この中にグローブをつけて練習する子がいます。山田会長の長男、心くんです。
山田心くん:「予選には出ません。3月でおわりです。ボクシングをしたかったからずっとパンチを(練習してきた)」

3歳で空手を始め、これまで全国大会で2度、3位に入賞した心くんですが、この春、空手をやめボクシングに挑戦します。

統心會 山田学會長:「いままでよく自分につきあって空手をやってくれたなとあとは彼が選んだ道なのでしっかり応援したい」

心くんの夢はプロボクサー!日本人初の4階級制覇を成し遂げた井岡一翔選手が憧れです。

去年、心くんの「突き」のスピードが目にとまり、ボクシングの名門、宮崎県の日章学園中学校からスカウトされました。
4月からは宮崎で寮生活を送ります。

山田心くん:「グローブがすごく重たいですスピードを生かすために連続でパンチをずっとしたり。(空手に未練は)あります。仲間と離れてしまうから。世界一のプロボクサーになる

全国大会で目覚ましい活躍をみせる空手道場、統心會。
どこにも負けない稽古量で、今年も全国のタイトルを。そして、道場を巣立ち世界を目指します。

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