アナウンサー
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鶴丸 英樹のブログ記事
5月6日に思うこと
国が非常事態宣言を延長したことを受け、各都道府県が休業要請や学校再開についての方針を示しています。
佐賀県では一部の業種などをのぞき、基本的には休業要請は6日までとなりました。
県立学校については14日(木)に再開されることになります。
この発表を受け、ほっとしている人も、不安だという人もいらっしゃるでしょう。
自分の立場・環境によって、受け取り方が違うのは当然です。
私も放送に携わって28年あまりになりますが、今回の新型コロナをめぐる状況は初めての事態です。どう伝えるべきか、日々、試行錯誤です。
収束までは長期化が避けられない見通しになり、インターネット上の掲示板やSNSでの書き込みなどを見ていると、不安や危機感、ストレスなどからか他人を傷つけるような先鋭的な内容が増えている印象があります。
私自身もいろいろな対応を迫られ、少しイライラしがちです。
もし自分が・・・
感染が不安でたまらない小中学生だったら、その親だったら。
学校に行きたい小中学生だったら、その親だったら。
教師だったら。
全国大会を目指して3年間部活動に打ち込んできた高校生だったら、その親だったら、指導者だったら。
受験生だったら
アルバイトができずに学費や生活費に困っている学生だったら。
来年春に就職予定の生徒・学生だったら。
感染した患者本人だったら、その家族だったら。遠方にいる子供に「感染が怖いから佐賀の実家に帰りたい」と言われたら。
持病がある高齢者で、感染したら重症化するおそれがあると不安に思っていたら。
体調が悪く本人が希望しているのにPCR検査が受けられなかったら。
家族を新型コロナで失ったら。
感染するリスクを負いながら治療にあたっている医療関係者だったら。
そのことで風評被害を受けたら。
高齢者と接する介護関係者だったら。
対応に追われる公務員だったら。
リモートワークが難しい職種の会社員だったら。
混雑するスーパーの従業員だったら。
「マスクとアルコールがいつ入荷するかはわかりません」と説明をすると苦情を言われるドラッグストアの従業員だったら。
飲食店の経営者だったら、従業員だったら。
パチンコ店の経営者だったら、従業員だったら。
その店の隣に住んでいたら。
佐賀県に住んでいるのに、乗っている車が他県ナンバーだったら。
新型コロナの影響で職を失ったら。
プロスポーツ選手だったら。
オリンピックを目指すトップアスリートだったら。
“経営危機”に直面する社長だったら。
“医療崩壊”の危機感を持つ医療関係者だったら。
自分と違う立場を少し想像して思いやればもっと冷静になれるのかな。
早く日常を取り戻したいものです。
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