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2020.04.08

アジアキッズ大賞受賞 芝にこだわるテニスクラブ

佐賀市金立町にある「グラスコート佐賀テニスクラブ」をご紹介します。
グラスコート佐賀テニスクラブについて、支配人の緒方うららさんにお話しを伺います。

アジアkids大賞

アジアkids大賞とは、九州・沖縄・山口にある小中学校及び地域の子ども団体が対象で、国際相互理解と友好親善に貢献する団体に贈られる賞です。

グラスコート佐賀テニスクラブは、4年前からアジアを中心とした10カ国から人を集め、大会を開催されています。このアジア規模での国際交流と子供たちの育成への貢献が称えられ、今回アジアkids大賞が贈られたのだそうです。

14面の天然芝コート

グラスコート佐賀テニスクラブは、日本で初めて天然芝のコートを持つテニスクラブとして、「ウィンブルドン九州」の名前で45年前に作られました。アジアからも一目置かれているこちらのテニスクラブ。そのわけは、天然芝のコートが14面もあることなんです。その規模は日本で唯一、アジアでも非常に珍しいそうです。

そして、グラスコート佐賀テニスクラブでは、2年前からウィンブルドンのジュニア選手権の予選大会が開かれています。

天然芝と砂入り人工芝の違い

天然芝コートと砂入り人工芝コートの違いを小浦猛志さんに伺いました。小浦さんは、なんとあの伊達公子さんを育てられた方なんだそうです!
天然芝と人口芝をトップスピンで比べてみます。トップスピンは、球が進む方向に回転がかかりますが、砂入り人口芝では前ではなく上に跳ねてしまいます。天然芝と比べると、跳ねる高さが全く違います。

天然芝は球の特性を妨げにくく、打ち方一つで色んな変化を生むことができるので、技の多彩さが求められるコートになっています。

日本一の芝生管理

グラスコート佐賀テニスクラブは、「イギリスよりもフラットで手入がよくできている」と、本場のウィンブルドンの会長をうならせるほどの芝生の管理をしています。
芝生の管理について、グラスキーパー歴20年、チーフリーダーの樋口正人さんにお話しを聞きました。
グラスコートの芝生を刈る際は、機械を使って作業します。刈る長さはミリ単位でも、見た目やボールの跳ねに関わってくるそうです。夏になると2日に1回、大会などがあるときは毎日芝生を刈っていらっしゃいます。
他にも土に穴をあけ、芝に酸素が行き届きやすくするエアレーションという作業や、芝の成長や土の水分で凹凸ができてしまうので、適度に押し固める作業、芝を刈るたびにラインを引き直すなどとにかくやることがいっぱいあります。
芝生は気候の影響も受けるため、雨が降り続けたら病気が発生したり、虫に食べられたりするそうです。毎日芝生を歩きながら、今必要なことを見極めながら作業しなくてはいけません。
この14面のグラスコートは、こういった細かい芝生の手入れにより支えられています。
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