2008年6月
番組審議会だより(2008年6月)
期日
平成20年6月12日
出席委員
新井委員長 大原副委員長 上別府委員 佐藤委員 武富委員 富吉委員 水上委員 宮崎委員 横尾委員
欠席委員
今泉委員
審議番組
- 番組名称 ドキュメンタリー大賞ノミネート作品【山間地・上合瀬に生きる~蕎麦の芽一家の絆~】
- 放送日時 2008年5月25日(日)15:00~15:55放送
議事概要
サガテレビでは、このほど第445回番組審議会を開き上記番組の審議を行いました。
(番組内容)
大規模農業が不可能な山間地で、食える農業を何とか確立したいと一生を捧げた人がいる。佐賀市富士町に住む友田泰彦さん・80歳。夜も明けぬうちから蕎麦小屋で無心に蕎麦を打つ。友田さんの人生は農業一筋。若い頃から山村農家の収入を増やす努力を重ね、町を全国有数のレタス産地に成長させた。70歳の時、ルチンという蕎麦の成分に血糖値を下げる効果があることを知り、本格的に「蕎麦の芽」の製品化に取り組む。そして友田さんの想いは子から孫へと引き継がれ、今は法人化で安定した農園経営を目指しています。 常にチャレンジする友田さん一家の素顔を追いました。
委員の意見概要
- 私たちの生活の基本は農業、しかし農業を取り巻く環境は厳しいのが現実。友田さんが、「楽しく生き生きと出来る農業」を体から教えてくれた
- 心温まる番組だった
- 家長としての責任の強さがよく分り、また制作者が友田さんに惚れ込んでいる心情が伝わった
- 友田さんの息子が農業を継がなかった理由を聞きたかった。そして孫2人が農業を受け継ぐことに対する、母親の目からのコメントも聞きたかった
- 三世代の絆と、神奈川から来た長男の嫁の絡みが清々しかった
- 友田さんと蟹江さんのナレーションが良くマッチしていた、適任だった
- 犬の使い方が上手い、ディレクターの眼差しを感じる
- 前半の時間経過が分りにくかった
- この家庭では、おばあちゃんの死、おじいちゃんの入院、新製品開発などいくつもの困難があったのに淡々とした印象だったのは、映像の掘り下げ方に浅い部分が少しあったからかな?
- 友田さんの孫が、農業を続ける決心をするまでの苦悩の描き方が足りなかった
- レタス栽培から“蕎麦の芽”に切り替えた理由が分らなかった
- 一家の絆の中で父母の存在が薄かったので、孫と父母、父母とおじいちゃんの繋がりよく分らなかった
- おじいちゃんが自分の手で開拓し、孫に受け継ぐ姿、商品開発にかける力強さに感銘した 80歳のおじいちゃんから出てくる発想の凄さは視聴者に十分伝わった
- 友田さんを支えた、おばあちゃんの映像が少なかった
- 友田さんは地域のためだけに生きてきた組合長、ひとりでもドキュメンタリー一本作れるほどの素材をもった方なので「疾風(はやて)のヤッさん 上合瀬に生きる」と、友田さんに軸を絞りつくってもよかった
- 商品開発の話し合いで、孫と意見の対立があったが、あのシーンで友田さんの言い分をしっかり入れておけば、もっと格調高い番組に仕上がっただろう
- ほのぼのとした家族愛で終わった感じ、制作者の友田さんへの思い入れが見る側にひしひしと伝わった、反面盛り込みすぎて散漫になった印象も否めない
- 農業で食い続けることの難しさ・日本社会の人々の繋がりを叙情的な切り口で捉えた、癒しの要素をもったドキュメンタリー 労作だった
という意見が出ました。
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