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2020.07.01

グローブ型付け職人 立花和幸さん

グローブ型付け職人・立花和幸さんをご紹介します。


真新しいグローブを柔らかくしてボールを捕りやすくする、型付けという作業。高いものでは6万円ほどするので大事に使ってもらいたいという思いを込めて、立花さんは日々、型付けの作業をしているそうです。

型付け前のグローブと型付け後のグローブ。型付け前は革が硬く、うまく閉じられません。これに対して型付けしたものは柔らかく、手のひら全体でボールを掴めるようになっています。

型付けの作業は、まずグローブの中から指を固定する部品を取り出し、手の大きさや指の形に合わせて削り、滑らかにします。

そして、およそ40度のお湯にグローブをつけ、一時的に革を柔らかくします。

お湯から取り出したら、渾身の力で揉み込んでいきます。グローブの曲げる部分を入念に柔らかくます。

作業の中で一番難しいのが、ボールを掴むポケットづくりです。ポケットをしっかり作ることで、ボールが中に入った際にしっかり掴むことができます。ボールが中で遊ばないので、すぐに握って送球がしやすくなるのだそうです。


立花さんは高校生の頃からこのお店に通い、当時まだ珍しかった、型付けをされたグローブを使ってプレーしていたそうです。
そんな立花さんは、平成6年の夏の甲子園で、佐賀県勢として初めて全国優勝に輝いた佐賀商業高校のメンバーの一人でもあります。

最後に「私達が手がけたグローブで活躍して、甲子園やプロ野球選手になっていただければ、こちらとしても本当にこれ以上の喜びは無いので、そういうことを目標に頑張りたいなと思います。」と仰っていました。


佐賀スラッガー
住所:佐賀市神野東4-7-21
電話番号:0952-30-0844
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