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提灯職人 伊藤博紀さん
主に祭りや神社で使われる提灯を作られており、唐津くんちや福岡の櫛田神社の提灯なども手掛けられています。
伊藤さんは大学卒業後、若者向けのファッションビルで催事や館内の演出といった、伝統工芸とは対称的な仕事をされていました。
「伝統工芸の世界では、視野が狭いとか固定概念が強いとかよく言われるので、まずは全く関係のない業界で働いたほうが視野が広がるし、学ぶことも多いのかなと思います」と話す伊藤さん。
サラリーマン時代の経験は、しっかりと現在の仕事に活きているそうです。
提灯を作る際、まず湾曲した提灯の型に合わせて、丁寧に和紙を貼っていきます。この時、刷毛でこすってシワができないように注意しないといけません。
「提灯の形で丸くなっているので、紙の切れ目が歪んでしまうと光を入れた時に汚く見えてしまう。そういう部分は気を付けて、余分な紙は綺麗に切り落とすようにしています」と伊藤さんは話します。
そして、伊藤さんのお店では、絵付けは兄の達耶さんが担当されています。
「絵心がないと絶対に出来ない。僕は、絵心がないので凄く助かります。兄はどちらかといったら職人気質。僕はどっちかっていうと商人気質。兄が家にいてくれるので、僕は自由に動けている」と兄・達耶さんの存在の大きさを語られました。
「若い同世代の人たちからはアートとして楽しんでもらえましたし、小さい子たちにはおどろおどろしい感覚を味わってもらえて、僕的には子どもが怖がっている姿が面白かったです」と妖怪のイベントを振り返る伊藤さん。
伊藤権次郎商店
住所:福岡県八女市本町220番
電話番号:0943-22-2646
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