企業情報番組審議会だより
番組審議会だより(2021年7月)
令和3年7月29日開催
出席委員
吉住委員長 桑原委員 吉牟田委員 古川久美子委員 小柳委員 山口委員
審議番組
私たち探究世代
~新しい学校のカタチ~
2021年6月29日(火)15:15~15:45
番組概要
新学習指導要領で2022年度から全高校に導入される予定で、教育の新しいキーワードになっている「探究学習」。教科書に沿って知識をつけるのではなく、生徒自らが課題やテーマを見つけて解決策を考える学習のことだ。探究学習に特化して、様々なプロジェクトに取り組む授業をしていくという「探究コース」が、佐賀県基山町の私立・東明館高校に新設された。1期生として入学した1年生は9人。小・中学校の時に勉強する意味を感じなかったり、人間関係がうまくいなかったという生徒もいて、これまでと違う学校環境に期待した子供たちが集まった。担任になった山元先生も、「中学・高校時代、授業が全然面白くなかった」と語り、新しい授業の形を模索していた。
これまでにあまり例が無かったような学科を立ち上げ、新しい学びに、そして人生を変えることにチャレンジする先生と生徒たちの1年間を描く。
議事概要
事務局長より挨拶の後、番組プロデューサーである編成制作部前田シニアマネージャー、今回の番組構成ならびにディレクターを務めた報道部弓より番組概要が説明された。その後、番組を視聴し、吉住委員長の議事進行により、参加各委員の意見の陳述、および質問が行われ、質問に対して前田、弓から説明が行われた。審議終了後、事務局長より配布資料の説明を行い、次回開催日時と審議対象番組を案内した。最後に次回開催日時と審議対象について説明して閉会となった。
委員の意見概要
●一つの新しい試みに対して丹念に取材されたいい番組だった。
●テーマの目の付け所がよく、いい企画ではあるが、30分番組では物足りなかった。
●“探究”の意味合いがピンとこなかった。
●この子供たちがこのまま大人になって大丈夫かなと思ったりもしたし、社会の枠組みの中にうまく入っていけるのかといった不安も感じた。
●難しいとは思うが、脱落した生徒に関してももう少し取り上げた方が探究コースの苦悩がより見えたのではないか。
●まだ形になっていないモノを伝える難しさを感じた。
●学校の目指すカタチが見えなかったし、どういう視点で取材しようかと思ったのかもわからなかった。
●生徒たちがやっていること自体は社会に出て役に立つことばかり。しかし、ただそれだけでいいのかという不安も感じた。
●確立されていないモノを番組に、しかも30分の番組にするのは大変だったろうなと感じた。
●学校の目指すところが視聴者に見えたらもっとよかった。
●この生徒たちが卒業する時の表情を見てみたいし、その時の考えを聞いてみたい。引き続き、この生徒たちを追いかけて欲しい。
●取材しにくい状況下で苦労があったのはわかるが、そこは視聴者にとってはどうでもいいことで、もっと番組としての答えや方向性の出し方があったのではないか。
●9人の生徒がいたことで個人個人の個性が見えなかったので、中心となった二人の生徒を通した描き方など、もっと違う見せ方があったのではと思えた。
●先生の苦悩はよく伝わったが、生徒たちにこうなってほしいとか、こういうクラスにしたいとか、どこに導きたいのかが正直わからなかった。
●いい番組ではあると思うが、題材・テーマに丸投げしている感があった。