企業情報番組審議会だより

番組審議会だより(2024年2月)

令和6年2月29日開催

出席委員

吉住委員長 中村副委員長 川合委員 桑原委員 吉牟田委員 山口委員

審議番組

ドキュメント九州 サガテレビ制作

「お笑い県職員 ~舞台に上がる理由~」

放送日 2024年1月28日(日)15時00分~15時30分

番組概要

お笑いコンビ「今日もさが日和!」は斉藤考生(39)と古賀大裕(40)のアラフォーコンビだが、まだ結成1年目。ボケとして佐賀の豆情報を散りばめ、ツッコミは叩かず言葉も優しく「誰も傷つけない漫才」を芸風としている。実は“今日もさが日和!”は本業が芸人ではない。2人は佐賀県職員、担当分野は児童福祉。なぜ県職員が漫才師として舞台に上がるのか。休み時間や休日にしか活動しない県職員漫才師の挑戦を描く。

議事概要

事務局長よりあいさつの後、番組プロデューサーのエスプロジェクト徳渕氏、ディレクターを務めた報道部・平川氏より、挨拶ならびに番組概要が説明された。その後、番組を視聴し、吉住委員長の議事進行により、参加各委員の意見の陳述、および質問が行われ、質問に対して担当者から説明が行われた。審議終了後、事務局より配布資料の説明を行い、最後に次回開催日時と審議対象について説明して閉会となった。

委員の意見概要

●仕事とは別にプライベートな時間を使って、こういう活動をしている人たちにスポットライトを当て取材していて、よくこういう方を見付けられたと思って見ていた。
●2人の訴えたいものがぼやけていて見えてこなかった。
●“なぜ舞台に上がったのか”理由が分散されていて問いかけに対して曖昧に聞こえた。
●一番肝心な“なんのためにお笑いをやっているか”まとまりがなく伝わりにくかった。
●県庁職員と一般県民との垣根を壊してくれる人たちということは伝わってきた。
●彼らがネタを作る上で、何にぶつかり何に困っているか、一般の人からは分かりにくいと感じた。
●誰も傷つけないお笑いという難しさは伝わってきた。
●内容は面白かったが、もう少し突っ込んだ内容に出来たと感じた。
●時より聞こえる平川アナの声が、全体を柔らかくしていて良かった。
●虐待について述べているわけでもなく、番組として作りにくいだろうなと感じた。
●職場は2人のお笑い活動を容認しているのか、応援しているのかなど背景を知りたかった。
●ディレクターの思いがこもった良い番組だと思い見ていた。
●M1に敗れ自分たちの方向性を見誤っていた事に気付き、児童福祉の原点に戻るというストーリーは、30分の中によくおさめられていたと思う。
●題材としての児童福祉を笑いへ繋げて表現することが非常に難しかっただろうなと感じた。
●スマホでのネタ合わせが面白く、今どきのお笑いを目指す人たちのありようもみられた。
●仕事の深刻さを見せる事で、児童相談所に向けられた社会の厳しい眼差しを少しでも感じさせる場面があれば、なぜ笑いを通して伝えなければならないのかより分かりやすくなったと思う。
●本当のお笑いコンビが誕生する前章序章ととらえれば、良い作品だと思う。
●人柄やオーラが伝わってきて映像の力は凄いなと感じた。長期間追っかけたからこそ、素顔を見せて
いた様子が伝わり良かったなと感じた。
●印象に残ったのは、予選に落ちて根本を見誤っていたというシーン。その葛藤を掘り下げて欲しかった。
●映像ありきは分かるが、取材対象者に問い掛けることで話を引き出すこともドキュメントは大切。
●あえて音楽も軽快で、芸人・中川どっぺるさんのナレーションがやわらかく、突っ込むナレーションもありうまいなと感じた。
●水と油の構成をなんとかまとめようという作りになっていた。
●番組後に問い合わせがあったと聞くと、困っている人や気軽に児童福祉を訪ねたい人には伝わったと思うと、良い番組だと思う。