企業情報番組審議会だより
番組審議会だより(2013年7月)
期日
平成25年7月11日
出席委員
新井委員長、田中委員、西依委員、宮原拓也委員、佐伯委員、井口委員、宮原ゆかり委員、西田委員、大嶋委員
欠席委員
今泉副委員長
審議番組
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番組名称 ドキュメント九州 熱き魂と情熱の書道家 山口芳水
- 放送日時 6月22日(土曜) 深夜25時5分~
議事概要
7月11日、第496回番組審議会を開き上記番組の審議を行いました。
(番組概要)
書道家「山口芳水」さん、33才。佐賀県でトップクラスの書道家夫婦の長男として生まれ、5才から書道に励み、今や楷書は教科書にも掲載できるほどの腕前です。 佐賀県書道展でも「大賞」に輝き、「佐賀県書道展審査員」に合格。30代の審査委員合格は全国初といわれ、いわば書道界のサラブレッドです。 番組では、25年以上に及ぶ基礎のみの練習や厳しかった父親への思い、他の分野の芸術家とのコラボレーションなどにスポットを当てると同時に、初めての個展の模様、「書」と「DJ音楽」を融合させた試み、ドラムの音とコラボレーションした東日本大震災被災地応援の大字パフォーマンスなども紹介し、意欲を持ち続け夢に向かって一歩ずつ行動する山口さんの姿を追います。 (広報資料より)
委員の意見概要
- 全体的な構成とナレーションは良かった。30分の中で楽しさ、緊張感そして感動もあった。10年後の彼の活動を見たいという気にさせられた。
- 主人公はいわば時代が生んだアーティストであり、佐賀にもこういう書家が出てきたかという思いで見た。彼の目の輝きや野心的な表現が映像として捉えられていた。
- 表現者には「生みの苦しみ」がある。本人の葛藤、悩みが出ていなかった。従って、パッションは伝わったが動と静の「静」の部分に欠けていたので立体感にやや乏しかった。
- 本人へのインタビューで尊敬する書家、好きな言葉などからその内面を引き出せていれば派手なパフォーマンスの奥にある彼の深さが表現できたと思う。
- 親子の関係があまり描かれていなかった。父親の言葉で「個展は10年早かった」「東京でなら受けるかもしれない」「ついて行けない」などがあるが、その真意がわからないままだったし、対する本人の弁も聞きたかった。
- 主人公の「人となり」が描き切れていなかった。もっと深い取材が必要だったと思う。
- カメラワークは良かったが、もっと全体的に捉えるなど工夫が必要と思われる場面もあった。