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2022.05.05

海の上を鉄道が走る!明治時代の大事業「高輪築堤が佐賀に!」

東京都港区・高輪で発見された「高輪築堤」
「高輪築堤」は本当にすごい明治時代の大事業だったんです。
そんな「高輪築堤」に触れられるスポットがこのたび佐賀県立博物館(佐賀市城内)に完成しました!
高輪築堤

1872年 日本初の鉄道(新橋~横浜間)を、海上に通す際に造られた線路の土台部分

そう、その鉄道建設の立役者が誰あろう、佐賀藩出身の大隈重信侯なのです!今回、大隈侯の像も設置されました。
大きさは、大隈侯と同じ182cmで作られています。
高輪築堤の誕生背景

「鉄道よりも軍備」と反対する陸軍の用地がルート上にあり、路線の提供に難色を示されました。そこで大隈侯は「ならば海に通せ!」と、海を2.7km埋め立てて線路を通しました。それが「高輪築堤」なんです。
その時の、大隈重信侯は34歳!

3年前の品川駅改良工事で、石垣が発見され、高輪築堤は当時の姿のまま出土しました。鉄道開通に大きな役割を果たした大隈重信のふるさと佐賀に展示されることになりました。

映像展示だけではなく、高輪築堤を実物大で再現!

石は実際に使われていたものです。本物の感触を楽しむことができます。
触れることができるのは、全国でここだけ!

高輪築堤の再現展示

再現展示の長さは約10m。今回、国の史跡に指定されなかった部分の石を譲り受け、約300個の石を組み上げて再現しています。
レールも当時のものを模して作られ、海水面は玉砂利で表現されています。

佐賀県立博物館学芸員の藤井さんは「新しい時代となり、先を見据えて大きな志を持って取り組んだ、大隈重信の姿、思いを感じていただければ」と仰っていました。

高輪築堤再現展示

佐賀県立博物館 観覧無料

開館時間 9:30~18:00
【休館:月曜 12/29~1/1】

【2022年4月28日 かちかちPress サガらぼより】
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