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有田焼や伊万里焼って何から作られている?佐賀の"焼き物"を支える「香田陶土有限会社」
陶磁器の原料 "陶土"を作る「香田陶土有限会社」
有田焼、伊万里焼などの「陶磁器」は「陶土」と呼ばれる粘土で出来ているんですが、実はこの陶土も、県内の工場で作られているんです。「陶土」を作り続けて133年、嬉野市の『香田陶土有限会社』にお邪魔しました。
それでは工場に潜入!!!
みがきの作業
1番良いクラスの陶石から、さらに赤い鉄分を取り除く作業をしています。より白くすると真っ白な原料になります。この、鉄分を取り除く作業をみがき作業といいます。
みがき作業は、力の加減が本当に難しく、熟練した職人の技術と「手作業」がどうしても欠かせないとのこと。作業を行っているのは、勤続40年の大ベテランの職人さんです。
みがき作業が終わった陶石は 次の「粉砕」の工程へ
スタンパー
ここで活躍するのがこの、スタンパーという装置。約13時間、杵でおもちをつくように、陶石を「つき」続けて、細かい粉末にします。
以前は水車を使って、「杵でついて粉砕していた」という事なので、工場が川沿いにあるとの事でした。。
特上陶土
陶石の白い部分のみで作られた最高級の陶土
1日に使う陶石は5~6トンで、そのうち特上陶土は2%しか取れません。
このように希少な陶石から、純度の高い陶土を作り出す、職人の経験と技術が、佐賀の伝統工芸「焼き物」を支えているわけなんです。
天草陶石
最高級の陶土を作り出すこの陶石は、天草陶石。他の産地の陶石は、いろんなものを混ぜて陶土を作りますが、天草陶石は石だけで粘土ができる、世界的にも珍しい陶石なんです。
いかに純度の高い陶土を作り出せるかが、職人さんたちの腕の見せ所。伝統と技術を守り続ける香田陶土でした。
【2022年5月12日放送 かちかちPress 工場walkerより】
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