1. TOP
  2. 記事一覧
  3. スポット
  4. 新しい読書の場所「あい さが」

スポット

spot

2022.05.16

新しい読書の場所「あい さが」

正式には『佐賀県立視覚障害者情報・交流センター“あい さが”』以前の「点字図書館」が、全く新しく生まれ変わった施設。そう聞くと、目の不自由な方だけの施設かと思いますが、今回オープンした“あい さが”は、新しい形の読書や交流を楽しめる場所となっているんです。

視覚障害者 情報・交流センター
「あい さが」

2022年4月1日に県立点字図書館を建て替えリニューアル
佐賀市天神にある視覚障害者 情報・交流センター「あい さが」

こちらは、見えにくい人のための図書館です。

このセンターでは、一般書籍を点字に訳した貸出図書を約7000タイトル所蔵!そして、新たな“読書スタイル”も提供しています。
録音図書

ボランティアの方が読んで、デジタル録音した図書は、CDとカセットテープがあります。4000タイトルを所蔵しています。

点字図書と録音図書が2つある理由は、点字を読めるのは視覚障碍者の1割程度。大人になってから点字を習得することは、とても大変なことなので、録音図書の需要は非常に高いです。

作品のジャンルもいろいろあり、哲学、社会、芸術、スポーツ、医学関係、雑誌などもあります。ちなみに文芸作品が一番多いです。
録音図書を体験

専用再生機で再生してみました。※録音図書はパソコンでも再生可能
再生した音声は、非常に聞き取りやすい声です。

機械は貸し出し可能で、購入もできます。

 

こちらの専用再生機は、手触りや配置で操作しやすい設計がされており、さらに、録音図書を楽しむための機能が満載なんです。

専用再生機の機能
  • イヤホン装着
  • バッテリー充電
  • USB接続
  • 再生速度変更
  • バックアップ機能 など
来館が難しい人へのサービスも

視覚障碍者には…郵送や直接届ける巡回サービスを実施

視覚障碍者ではない人にも…最寄りの市町の図書館で受け取りや返却ができるサービスを開始

ほかにも、視覚障害の方に便利なグッズが展示されていて、実際に試すことができます。

気軽に集える交流スペースがこちら。まさに情報交換の場となっています。

「視覚障碍者以外の方も利用できますので、ちょっと手足が不自由になった、目がかすんできたなど、自分が利用者として当てはまるのかなと思う人でも問い合わせもらって、利用していただければと思います」とセンター長の田中さんは仰っていました。

佐賀県立視覚障害者情報・交流センター あい さが

住所:佐賀市天神1-4-16

開館時間 9:00~17:00
休館日  月曜日・年末年始・特別整理期間

※利用は来館するか、電話やFAXでお問い合わせいただき、利用登録をお願い致します。

【2022年5月12日放送 かちかちPress サガらぼより】
RECOMMEND