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鶴丸 英樹のブログ記事
『伏線回収』『涙腺崩壊』日本人は四字熟語がお好き?
最近、ドラマや映画についての意見・感想のネットでの書き込みや記事で、とにかくよく目にするのが『伏線回収』と『涙腺崩壊』です。
以前からこういう言葉はあったのでしょうが、ここまで使われるようになったのはここ数年ではないでしょうか。
就職試験の時には四字熟語の『臥薪嘗胆』『隔靴掻痒』といった難しい漢字を一生懸命憶えようとしていました。
『〇肉〇食』という問題(答えは弱肉強食)に『焼肉定食』と解答した猛者がいた・・・という定番の都市伝説もありました。
また、相撲界でも若貴ブーム以降、横綱・大関の口上の中で四字熟語を使うのがはやり、『不惜身命』『堅忍不抜』という言葉はその時初めて知りました。
漢字わずか4文字で、教訓や例え、生き様など様々な意味を含む四字熟語は昔から日本人に好まれていたのでしょう。
ネットとの親和性も高いのかもしれません。
本来の四字熟語とは少し意味合いが違う気もしますが、ひょっとしたら数十年後に
「感動や喜び、悲しみなどで涙がとめどなく溢れ出るさま・・・『涙〇〇壊』」なんて問題が出されるかもしれません。
ただ、『涙腺崩壊』も、最初に聞いた時はおもしろい表現だなと思いましたが、何でもかんでも見出しに踊っていると「涙の大売り出し」に見えてきます。
強い言葉はここぞという時に使った方がよさそうです。
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