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2021.06.24

2021年6月

番組審議会だより(2021年6月)

令和3年6月24日開催

出席委員

吉住委員長 中村副委員長 竹井委員 桑原委員 吉牟田委員 古川久美子委員 小柳委員 山口委員

審議番組

第30回FNSドキュメンタリー大賞 サガテレビ応募作品

“大道芸人フーミン~これが「今」の僕の道~”

 

<サガテレビ放送日>

2021年5月30日(日)15:00~16:00

番組概要

 大道芸人と就労継続支援B型事業所の代表という、ふたつの顔を持つ古賀一史さん(43才)。小学生の頃から自分の居場所を見いだせず、劣等感を持って過ごしてきた。自分のような子供に手を差し伸べる教育者になろうと教員になるも、1年で挫折。理想と現実の間でもがきながら見つけたのは「大道芸」。そして1年前には、障がいのある人が楽しく働ける場所を作ろうと福祉事業所を開設した。共通点は「人を笑顔にしたい」。古賀さんが「今」をどんな思いで生きているのか、その姿を追った。

議事概要

 事務局長より挨拶の後、番組プロデューサーである編成制作部前田シニアマネージャー、今回の番組ディレクターであるエスプロジェクト佐藤より番組概要が説明された。その後、番組を視聴し、吉住委員長の議事進行により、参加各委員の意見の陳述、および質問が行われ、質問に対して前田、佐藤から説明が行われた。審議終了後、事務局長より配布資料の説明を行い、次回開催日時と審議対象番組を案内した。最後に今回の番組審議会をもって退任する竹井委員より退任の挨拶、サガテレビ側からも今回が最後の出席となる宮原常務より挨拶があり、閉会となった。

委員の意見概要

●番組として何を伝えたいのか、語りたいのかがよくわからなかった。
●古賀さんの性格上、おだやかで淡々とされていることもあり、番組の中での山がよくわからなかった。
●テーマが最後まで見ないとわからない。視聴者がそこまでもつのか疑問。
●古賀さんの人生における不安が、メリハリがなかったこともあり伝わってこなかった。
●人の日常を撮るだけでは興味がない人に全く響かないのでは。
●同じ悩みをもつもう一人を取り上げ、同時進行させた方がいい作りになったのではないだろうか。
●内容はいいのに伝わってこないのが残念。
●古賀さんには興味が持てたのに、もったいない表現の仕方だったように思えた。
●古賀さんのことを20代の頃から知っていて、彼が抱える悩みを知っている分、涙が止まらなかった。
●芸人さんのスタジオシーンがガチャガチャしていて気になった。
●素晴らしい番組だった。
●同じような境遇の人にとっては非常に励みになる番組だったように思える。
●古賀さんの自信につながる姿が皆さんの見本になればとつくづく思った。
●視聴者にとってドキュメンタリーを見るという慣れがあるのかどうか、視聴者自身のドキュメンタリーに対するリテラシーが欠けているのであれば見てもらうこと自体なかなか難しいだろうなと感じた。
●青年の立ち直りの話なのか、笑顔を見るための取り組みの話なのか最後までわからなかった。そこが様々な意見がでるポイントのような気がする。
●取材対象者が嫌がることをどこまで描けるかは非常に難しい。ドキュメンタリーの制作を続けることで対象者への迫り方もどんどんスキルアップするのでは。
●現代的なテーマである「生きづらさ」、その「生きづらさ」に迫れるとよかったのではないか。
●取材対象者の言葉の裏、背景にある何かを映像で伝えていければいいのでは。
●社会とか、人間とか、様々なことを深く考えさせられた作品だった。
●淡々とした優しい作りの裏でいろいろ考えさせられる番組だった。
●久しぶりに賛否両論の意見が出たが、これだけ意見が出るというのはいい番組だということ。作り手として自信を持ってほしい。

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