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2022.11.11

貴重な佐賀県遺産の建物を見学できる「佐賀県遺産オープンデー」

テーマは「佐賀県遺産オープンデー」。
みなさんは"佐賀県遺産"というものをご存じですか?知らない方もいらっしゃると思います。
実は佐賀県では、美しい景観の地区や、景観を象徴する建物を佐賀県が、佐賀県遺産として認定しています。認定されている場所が数多くあり、現在、その佐賀県遺産が、特別に公開されるオープンデーというものが開催されています。実際に足を運んで見学に行きました。

まず伺ったのが、伊万里市にある「前田家住宅」
前田家住宅

1784年建築推定の大庄屋の邸宅。
当時は地域の役場的な役割を果たしていました。

民家建築では県内最大規模です。
佐賀県の古民家の特徴「くど造り」で作られています。
くど造りとは?

建物が"コ"の字型に配置されているのが特徴。
佐賀平野を中心にみられる形式です。

奥に一段上がった部屋があります。

この一段高くなった部屋は御成りの間という名前です。お殿様が"御成り"になる部屋です
藩主が来た時に、ここに陣を置いて泊まられたという話もあるそうです。
天井も高く造られいて、格が上の造りとなっています。

古い柱なども趣を感じられます。

続いて小城市にある「日本福音ルーテル小城教会」にやって参りました。
日本福音ルーテル小城教会 国登録有形文化財

布教を目的に1938年(戦前)に建てられた木造協会です。
褐色の三角屋根と室内の素朴な木工が特徴です。

100年ほど前の造りなので、実にシンプルで質素な造りです。
いろんなことを感じ取れるような静かな空間・時間をイメージされています。
最小限の装飾で、ピュアな空間づくりになっています。
"精神"を大事にしたことが、シンプルな造りになったと思われます。
自問と祈りを支え続ける遺産です。

佐賀県遺産オープンデー

11月12日(土) 前田家住宅(伊万里市) 
     19日(土) 多久市西渓公園寒鶯亭(多久市)
     20日(日) 日本福音ルーテル小城教会(小城市)
※前田家住宅 は施設維持協力金として300円以上の寄付の協力をお願いしています。他2つの場所は無料です。

【開催時間】いずれも
  • 午前10時~正午
  • 午後1時~午後4時
【2022年11月10日放送 かちかちPress サガらぼより】

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