1. TOP
  2. 記事一覧
  3. ピックアップ
  4. 佐賀市の住宅街に能舞台?能や狂言の違いや般若を知ろう

ピックアップ

pickup

2022.11.26

佐賀市の住宅街に能舞台?能や狂言の違いや般若を知ろう

今回はSDGsがテーマ!

SDGs④「質の高い教育をみんなに」ということで、佐賀市のとある伝統芸能についてお話を伺ってきました。

佐賀市の住宅街を歩くと見えてきたのは一見普通の住宅。「能の舞台がある」ようには見えません。

こちら、右側は歯医者さんで、左側の建物には「能舞台」があるそうです。

井内能舞台

佐賀市松原4-5-13

中に入ると、民家のような玄関から廊下を進み、ドアを開けた先には「能舞台」が!

声が響き渡ります。

普通の家から急にでてきたこの「能舞台」とは…
観世流能楽師 井内政徳さん

井内政徳さん「元々は祖父が『家に能舞台が欲しい』ということで建てたのが始まりです。祖父は歯医者さんをやりながら兼業で能楽師をしていました。父は能はしておらず歯医者をしています。祖父は年で、父はやっていないので、この舞台をどうにかしなければいけないと思って、とりあえず能の修行に行ったというのがキッカケです」

能と狂言の違いとは?

  • ・悲劇という部分をやっているのが能でミュージカルのようなもの
  • 狂言
    ・一般人の喜劇のコメディー 

能のお面を見せてもらいました

般若(はんにゃ)

般若は「女の人」なんだそうです!

和装の結婚式で女性が白い布を頭に被せているのを角隠しと言います。

なぜ角隠しと言うのかというと、嫁ぐまでは女性が生えてる角を隠してるという意味があるそうです。

少し顔を伏せて般若をよく見てみると…悲し気な顔をしています。

上や下を向くことで、表情が変わるように作られているんです。

角度で演者の機微を感じる。
お客さんがそれを感じることで最高の芸術になるのが能というものです。

舞台にも知らないことが…

まずは能舞台の設定から教えていただきました。

幕を隔てた舞台から見て向こう側が「あの世」
幕を隔てた舞台側が「この世」

この橋を橋掛りと言います。

橋掛りを通って「あの世」から「この世(舞台)」に役者が出ていくことになります。

能舞台はヒノキでできており、誰でも簡単に上がれないということから「檜(ヒノキ)舞台」と言われています。

例えば、サッカーの決勝戦を「檜舞台」と言われているのも、能舞台にも簡単に上がれないことから「檜舞台」と言われている語源なんだそうです。

能の基本、すり足を体験

出す足ではない方に全重心を乗せて、足がついてから重心を移動させます。
慣れない人はすり足で、足がつってしまうこともあるんだとか。

若手能楽隊 夜能in佐賀

本来の能は主役や相手役、出囃子など専門の役割をそれぞれ演じています。

  • 12月14日(水)午後7時

「若手能楽隊 夜能in佐賀」というイベントが井内能舞台で行われるということなので、ぜひみなさん問い合わせてみてはいかがでしょうか?
お問い合わせ:0952-26-0314
料金:一般5000円 学生2000円

【2022年11月23日放送 かちかちPress 波田陽区のさがんまち珍道中より】

関連記事

RECOMMEND